スキルイーター覚醒
「レイ様が負けちゃった?やだやだ 血がたくさん出てるよ どうしよう なんとかしないと死んじゃうよ〜」
「レイ様が倒れてしまった。針くらいの傷ならすぐ治せますが、あの傷はまずいです でも、なんとかしないと」
二人でどうしようかと慌てていると、メルヴィスから声が響く
「二人共落ち着きなさい。あなた達が慌てたところでなにか進展するんですか?今は、レイ様をなんとか助ける方法を考えなさい」
二人は、メルヴィスの声にハッとして気を取り戻す。そうだ私達がいまレイ様を助けないとあのキンググリズリーを誰が倒すというのだ。
私達は、レイ様を信じよう。レイ様が復活してくれればあのキンググリズリーだって倒してくれる。
その時、レイ様の方からレイ様の声なんだけどなにか違う声が聞こえてくる。
「ユニークスキルホルダーの仲間よ 我が声に答えなさい 答えねばこの物は5分と持ちません」
私達は、急ぎかけ寄る。
「急ぎこの物の血を止めなさい 早く止めなければ手遅れになります 手段は問いません」
私達は、考える。手段は問わない。そして、私達にできること、私は思いついてしまった でもそれはレイ様を傷つけることになる、でもやるしか無い。
「レイ様ごめんなさい ティナ様レイ様を抑えといてください そして私がやるのを見たあと傷を治してください。血は私が止めます」
ティナ様にあとのことを頼み、私は血を止める為にレイ様の傷の表面を火魔法で焼いた。 レイ様は意識はないがかなりの痛みなのだろう。体が反射的に跳ね上がる。ティナ様に抑えてもらってよかった。
狙いが外れたら余計な傷が増える。レイ様ごめんなさい 痛いよね でもこれで血は止めてみせるから。
アリアさんが辛い表情をしながら、レイ様の傷を焼いていく。ごめんなさい、私が傷を塞ぐくらいの癒やしの魔法が使えれば……… アリアさんのお陰で血は止まった。 私は全力で焼けた傷を治す。例え完治までいかなくても動けるくらい傷を治してみせる。
アリアとティナの頑張りで血と最低限の傷は塞ぐことが出来たが、レイは意識を戻さない。
「傷の修復助かりました。あとは、こちらで対処します。」またレイ様の声で違う何者かが答える。
「動作確認 動作不良 体の損耗率許容オーバー スキルホルダーの命の保持の為スキル強制覚醒 保有スキルの七割を代償にユニークスキル スキル食らい(スキルイーター)を強制覚醒 一時的にスキルに愛されスキルを施す物に強制進化これによりスキルを分解 再構築 自動再生 錬金術 爆熱魔法 人形使い(ドールマスター)を構築 人形使い(ドールマスター)の効果でスキルホルダーの肉体を操作します』
私達は、なにが起こっているか分からなかった。レイ様の体をなにか別の物が操り、この事態をなんとかしようとしていることだけしか理解出来なかった。スキルホルダーと言っていたから、それは、レイ様のことだろう ならあれは、スキルが自我を持つというの?そんな話聞いたこと無い。私達はただ見守ることしか出来なかった。
『人形使い(ドールマスター)の効果確認 これよりスキルホルダーの障害を排除します。』
キンググリズリーがこちらを見る。再びあの玩具が向かってくることに喜びを感じているかのような目だ
レイ様が動き出す アイテムボックスからコーティングしたブロックをいくつも出す。キンググリズリーもいきなり出てきたブロックに警戒を示す。
大量に出したブロックに触れ形を変えていきます。まるで円柱のような形ですが先が尖っています、次に変形したブロックが入るくらいの筒を一瞬で作り上げていきます 一つ出来上がるとそれを素に大量に出来上がっていきます。
キンググリズリーは、様子を見ていましたがこちらに向かってくる様子もないこちらを見てイライラが限界に達したのか四つん這いになり、その太い両足に力を込めて一気にこちらに駆け抜けてきます。
レイ様は慌てる様子もなく作った筒に変形したブロックを詰め込みます。そして筒をキンググリズリーに向けて一言『爆熱』ズドーンと体に走る音の衝撃で倒れてしまい耳を痛めてしまいます。
キンググリズリーの方を見ると、砕けたブロックが肩にめり込みかなり後ろの方まで飛ばされています。どうやらブロックを凄い威力で飛ばしてダメージを与えるものを作ったみたいです。あまりの威力と音に私達は、距離を取ります。あんな物を何度もそばで味わったらキンググリズリーより先にたおれてしまいます。




