村人を助けよう
なぜか分からないが侍女であるユミルがスッキリした顔で話しかけてくる。
あまり話す機会がなかったので色々話せてよかった
とくにティナの凛々しい姿を話している時の顔は、楽しそうだった。本当にティナのことを大事に思っているんだなと感じ取れた。
それからも、気長に話していると初の村らしきものが遠目に見えた。やっと初めての村か、なんか見るものや面白い情報を得ることが出来たらいいな。
『レイ様初めての村ですね。なにか、面白いものがあるでしょうか?でも、なんか寂れたというか、人の気配が感じられませんね』
確かに、村だというのに誰も歩いている様子がない
ちょっと周辺を歩きながら探ってみるか。
気配察知を使いながら歩いていると、わずかだが気配を感じる。だがこの気配はなんだ?あまりに小さい気がする それに、弱い気配が複数だ。
集中してより深く気配のする場所を、探っていく。下か 地下に気配を、感じる。俺は地下につながる道を探すと人が一人出てきた
「すまない この村に初めて来たんだが誰もいないのか?」
「お前さんら大丈夫だったんか?今この村にはエアーグリズリーの群れがいて、村人が何人も犠牲になっちまったんだ」
エアーグリズリーなんか聞いたことのある話だな
「あのその群れって何匹だった?」もし、俺の予想通りなら
「エアーグリズリーは5匹ですじゃ」
「なら安心しろ そのエアーグリズリーなら俺が倒したから」
おれたちは、来る途中で出会ったエアーグリズリーの話をする。その中でティナもエアーグリズリーの被害者で仲間を失っていることも。
「お嬢さんも辛い目にあったんだな〜 でも、大丈夫生きていれば良いこともあるさ。それに、エアーグリズリーを、倒してしまうこんな強い人に出会えたんだから」
仲間のことを、思い出したんだろう その瞳にうっすらと涙が浮かんでいた。
「レイ様申し訳ありません。これは、私のワガママなのですが、私はこの村の人達を救いたい。すでに、亡くなってしまって助けられなかった彼らと違ってここには、今手を伸ばせば助かる人がいます。私はその人達に手を伸ばして生きてもらいたいのです。どうか力を貸して下さい。」
ここまで、真剣な目を見るのはなかなか無いよな。ティナだってきっと自分を守って死んでしまったもの達に後悔しているんだ。あの時、こうしていたら助かった命があったのかもと。
なら決まってる、今やるべきことは。
「全員助けるとは言えない、だが救える命は俺達が救ってみせる。案内してくれ」
とりあえず助けるとは言ったものの、どう助けたらいいんだ?ティナも気持ちだけで動いたとかは、思わないがなにか、勝算はあるんだろうな?
「ティナ助けるにしても手立てはあるのか?怪我に関しては、応急処置くらいしか出来ないぞ」
「はい、一応手立ては考えてあります。レイ様、収納していただいた私達の馬車に医療品や食料が多少ですがあるはずです。それを出していただけませんか?」
俺は、言われた通り広めの場所を、探して馬車を取り出す。 ティナは、さっそくユミルに指示を出して医療品などを、探してもらっている。
俺は、少しでも広く清潔な場所を作ろうと小屋を作る要領で、ブロックを取り出し積み重ねていく。仕上げにクリーンを、かければ完璧だ。
ティナが集まった人を集め、分けていく 応急処置で大丈夫な人 ちゃんとした処置が必用な人 急ぎ処置がしなければやばい人にいわゆるトリアージってやつだな。たしか、識別救急ともいうんだっけ?
医療の知識をちゃんと持っているやつが味方にいるのは心強いな。
今ヤバそうなのは一人だけみたいだな。ユミルが馬車から医療品を見つけてくれたので、他の三人は分担して、応急処置や、治療を行っている。
ティナは患者の前にたつと目をつぶり集中している。
「主よ、我が前に傷つき、倒れしものに神の祝福を 我が魔力を糧に癒やしを与え給え グレートヒール」
凄いこれが癒やしの魔法か こんな魔法があるなら、助ける勝算もあるって、言えるな
グレートヒールが、効いたのか顔色はまだ悪いが傷は治ったようだ。
「は〜よかった 傷は治りましたが、失った血が戻ったわけではありませんので、安静にして体力がつくご飯を、あげてください」
一番危ない人も助かったみたいだし、他も大丈夫みたいだな。助けれてよかった。
傷の治療ついでに炊き出しでも、してやるか エアーグリズリーでも食べればちょっとは気分もマシになるだろう 村を襲った結果自分が食われるとわな
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