前へ目次 次へ 25/40 25. ――しかし、そう簡単にゴールさせてはもらえなかった。 図書室には「特別展示室」という名の別室があり、そこには世界中の様々な本が集められていた。 装丁が美しい本、仕掛けがある本、奇妙な形の本、これは本当に本なのかと疑うような趣向のものまで。花音が今まで見たことのないものばかりだった。 図書室以降も暗号は続き、特別教室や各部室を、生徒や教師達の目を盗みながら巡った。 そうして瞬く間に時間は過ぎて、気がつけば放課後になっていた。