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前書き

人生ってのはダメダメだ

一歩間違えただけで全てが終わってしまうようなことの連続

もううんざりだ

のんきに生きれるならその方が幸せかもしれない

どうしようもないことのために生きていくのは疲れる

だからもうあきらめた

これからは自由に生きていく

誰に邪魔されても自分の思いで生きていくことにする

じゃあ楽しい後悔のない人生を始めよう

 人生ってのは本当に生きにくい。

 何でもかんでもしがらみにとらわれて生きていくしかない。

 お菓子をいっぱい食べたい。

 大きな家に住みたい。

 ペットを山ほど飼いたい。

 勉強なんてしたくない。

 でも何をするのもお金がいるし、お金をもらうためには働かなくちゃ行けない。

 働いて、働いて、会社のため取引先のため。

 そして潤滑に社会を回すために働き続けた。

 働けば働くほどお金がもらえた。

 貯金もたくさん出来た。

 けれど、時間がかかりすぎた。

 特別なものはなく、平等に物事を判断し冷静に考えて生き続けた。

 その結果が冷血漢だと。

 非情な人間だと、周りが噂する。

 どれだけ頑張っても報われない。

 あるのは頑張りに対する妬みだけ。

 かつて夢みたような理想的な現実なんてやってこなかった。

 もはや、夢を語るには限界が近いような年齢になってしまった。

 叶うことのなかった願い。

 本当に夢の値段は高いのだと実感してしまった。

 あの頃の希望に満ちた、何でも出来るという思いは、とうの昔に忘れてしまっている。

 まだ若いままだったらなんとか出来たのかな。

 夢と希望に溢れていたあの頃の自分はもういない。

 もう十分ではないだろうか。

 会社を辞めて、貯めたお金で大きな家も買う。

 ペットもたくさん飼う。

 お菓子をたくさん食べることは出来ないだろうけど、もう満足だ。

 そして誰にも看取られることもないまま、病院のベットの上で死んでいく。

 もう悔いはないかと聞かれれば、「ありすぎるわ!」と答えたい。

 もう一度やり直せたなら、今度こそはもっといい人生を送りたい。

 もっと自由に気楽に思いのままに生きていこう。

 来世なんて信じていない男が最後の最期に夢みた願いだった。

 

 明日はさっそく辞表を提出しに行こう。

 そして夢だけを見て生きていこう。

 


異世界転生っていってもチートがあったら、万事解決になってしまうのでやめた方がいいですね。

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