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間章

「リアぁぁぁぁぁぁぁン!!!!!!!!」


 少女は叫ぶ、自らも奈落の底へと身を躍らせようとして、青年に止められる。

 抵抗が無駄だと分かっていても少女は泣き叫び、谷底を覗きこむ。その間も猛吹雪は勢いを増す。


 青年はぐいっと少女の肩を引いてこちらを向かせるとその小さな頬に容赦無い平手打ち(ビンタ)を見舞った。

 少女はたれたことに驚き、動きを止める。すぐに青年の言葉が刺さる。

「アイツが、こんなことで死ぬワケ無ぇだろ!! 下に降りれるような場所を探すぞ!」

 青年の言葉は的を射ていたが彼自身の希望的観測があった。彼もまた、黒髪のとある少年がこのようなことで死ぬのは考えられなかった。


(リアンが死ぬことなんてありえない。しかもこんなにあっさりと……)

 少女は涙を拭い、顔をあげる。

 少年がくれた茶色い毛皮のコートに、唯一少年の存在を感じることが出来た。


「絶対返すよ、だから生きてて……」


 少女は歩き出す、先を歩く青年の背中を追いかけて……少年の影探すために。

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