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異世界戦線カプリチヲ  作者: 天沙羅
5/10

ロストアーミーイズノットデッド5

「ちょっ!止まれ止まれ止まれ止まれッ!」

 晴れ渡る空、見渡す限りの広大な砂丘、空飛ぶ馬車の窓にしがみつく伊織は今にも落ちそうになりながらも必死に堪えている。

「バカ、空を滑空するペガサスが急に止まれる訳がないだろう」

 箱の中から外を覗く楓は伊織を横目に地図を拡げている。

「マコマ砂漠からはやっぱり船で行くしかないわよね……」

 元の世界の地図を逆さまにひっくり返したような地図の右側三分の一を占める砂漠地帯、調度中国辺りが薄茶色に塗り潰されている。

「なんだよ、陸渡った方が近いじゃねーかよ」

「ここはダメだ、飛龍の渓谷を通ることになる」

「飛龍?」

「名前の通り空飛ぶ龍、あれは人の力では到底倒せない」

 楓は鞄からペンを取り出すと、インドの少し上に大きくバツを描いた。

「じゃあその上は?」

「ここか?眠れる森なんて飛龍も寄り付かない危険地帯だぞ?」

「そんなにやばいのか?」

「ああ、上を飛ぶのもゴメンだな」

 突然ペガサスが話に割り込んできた。

「えっ、お前喋れるの?」

「喋らない馬なんてこっちの世界にはいないぞ」

 楓の言葉に反応してペガサスが突然振り向いた。

「なに?この者、異世界の者か?」

「ええ、それがどうかしたの?」

「それが最近やけに多いんだよ、あっちの客が」

 楓は首を傾げた。やはり何かが起きている、そう感じるのも無理は無い。実際ゲートはそうそう簡単に開くものではなく、あちらの世界からこちらの世界に来た者は指で数えれる程しかいなかった。

「まっ、そんなことより見えて来たぜ……」

 ペガサスの見る方向には無数の建物、中央の巨大な塔、更にその先の港、横一線に何処までも伸びる海の青。

「おー!綺麗な街だな!」

「観光に来ているわけじゃないんだぞ、伊織」

 二人がたどり着いたのは商人と海の街、アルダンテ。


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