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神羅

          ~~神羅パート~~


 今、俺はかつての戦争で2つに分かれた『ヴャヴァハ』と『サンガ』の戦争の真っただ中にいる。


(なんじ)、『創峰院神羅(そうほういんかみら)』に問う。我等、『古の5神獣』の力を望むか?』


 俺が目を覚ますとどこかの神殿のようなところにいて、目の前に『青龍(せいりゅう)』、『白虎(びゃっこ)』、『朱雀(すざく)』、『玄武(げんぶ)』、『麒麟(きりん)』がいた。


「まさかお前は『麒麟』か?」


 昔、読んだ本の麒麟と瓜二つなのだが、伝説上の生き物で存在が確認されていない。だから聞いてみる。


『そうだ。我の名は『麒麟』。中央を守護する者として存在している』


 やっぱりか!俺の予想は大当たり。・・・ん?ってことは・・・


「まさか周りにいるのは四神の方々なのか?」


 そうだとしたらすごいぞ!


『そうだ。我の周りにいるのは汝らには『四神』と呼ばれている』


 だろうね。そうじゃなかったら誰やねん。でもなんで俺はそんなことを聞いてんだろう。それに最初に気になることを言われてたような・・・


「思い出した!おい『麒麟』。さっき俺のことを『創峰院』って呼ばなかったか?俺の名は『明導院神羅(みょうどういんかみら)』だ!それにここ何処だよ」


 今頃だけど本当にここ何処?俺はこんな神殿を見たことない。


『ここはお前の心の中。ココは代々『創峰院家』の心の中に存在する『安らぎの神殿(シャーンティ神殿)』だ。つまりお前の本当の名は『創峰院神羅(そうほういんかみら)』で間違いない。初代『創峰院双聖(そうほういんそうせい)』はこの神殿を世界の中心、つまり鍵として作り、『創峰院家直結の子孫』にこの神殿を遺伝させて世界を間違った方向に進ませないようにしていたが、60年前『第1次世界戦争』が起きてしまった。その時の当主『創峰院幻聖(そうほういんげんせい)』は自分の命と引き換えに世界を正したが、それ以来『創峰院家』は廃れ歴史から姿を消した。』


 つまりは俺のご先祖様がこの世界の創造者で自分の心の中にこの神殿を作り世界が間違った道に進まぬよう守ってきたが、60年前の世界戦争で力を使い切り、それ以来歴史の表舞台から姿を消したが、血筋は絶えず、その末裔が俺で『安らぎの神殿(シャーンティ神殿)』の中に住む『古の5神獣』が力を貸そうと俺の目の前に現れてくれたらしい。

 これで俺が『明導院家』の能力『神器をも複製する能力(セイクリットコピー)』が使えなかった訳が分かった。


「ちょっと待ってくれ。ってことはやっぱり俺の本当の名は『創峰院神羅』でお前ら『古の5神獣』は俺に力をくれるために俺の前に現れたと?」


 もし、そうだとしたら『亜焱朱(あびす)』や『颯玄(そうげん)』や『雪乃(ゆきの)』を助けることができる。


『そう言うことだ。初代やお前の祖父であり命を賭して世界を正した『聖蓮(せいれん)』は我らの力を全て1度に使えずに完璧な力を引き出せなかったが、今のお前なら初代を超えることができると我らは確信している。どうだ神羅よ。我ら『古の5神獣』の力を使うか?だが、我らの力を人間が力を使うとなれば代償が必要になる。それだけは肝に命じることだ』


 こちらからお願いしたいくらいだ。今の『ヴャヴァハ』を倒すためには向こうの力『神器創造(セイクリットメイカー)』を倒さなければいけない。ならば、それと戦えるほどの力を手に入れなければ勝てないと言うコトだ。

 代償なら腕でも目でも命でも何でも支払う。それほどの覚悟がいると言うことだろう。それだけで『古の5神獣』の力を使えるなら安いもんだ。


「頼む。お前らの力を俺に貸してほしい。代償なら何でも払う。だから俺に力を、皆を守る力を貸してくれ。今まで俺は皆に救われて生きてきた。だから今度は俺が皆を救いたい」


 今までの俺は力がないことに落ち込んで引きずってばっかりだった。そんな俺を励ましてくれたのが『亜炎朱』や『颯玄』たち『幼馴染』だった。それに、自分達の命まで危険に晒されるこの戦場にも『自分で決めたことだ』って言って付いて来てくれた。こんな最高の友達、否、親友(かぞく)を自分の手で救いたい。だから力を貸してくれ!


『よかろう、神羅よ。我ら『古の5神獣』の力を存分に使ってくれ。だがこれだけは忘れるな。我らの力は強大すぎるが故に使用した者の寿命を奪う。使いすぎてはならん』


 俺の意識は再び戦場『原始と終焉の土地(トランルピア)』へと戻された・・・・

この後に、亜炎朱パート、颯玄パートなど次々と投稿しますのでよろしくお願いします。

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