第2章 第16話 怒られた
少しずつ更新復活です。
ごめんなさい、遅くなりました。
何かね、アルがね、すんごいため息ついて私を見るの。
無事にクローバ一の子が頑張って、私からの「ペ、ぺっ。急いでぺってしてぇ~」との心からの叫びにあわあわしながら、急いで王宮の王族専用の庭に慌てて飛び出して、あの馬車を、うん、馬車だった箱の残骸、あら不思議?馬と御者どこいったバージョンをペッと出してから、さほどたたずに、すごすご王宮に戻った私の部屋にやってきたアルがね、頭を抱えて唸ってんの。
お友達は未だお話し会いの最中。
題名は「おバカな子のしつけ方」 え~って思うでしょ?
私がえ~って思ってゴロゴロ床を転げ回って、小さいバージョンのジョーカーのとこまで行ってそのままジョーカーを蹴飛ばして、その勢いでまた元に戻る、っていうのを繰り返していたらアルが部屋にやってきたの。
私的には納得がいかない、っていうのをアピールしてる最中だったから勿論それをやめるわけがない。
アルは「姫さんがやる事だから何か意味があるに違いない、いやあるはずだ」と自分では気づかず口に出していて、それを聞いて私はこれ幸いと説明してやった、転がったままでだけど。
で、冒頭に戻る。
どうやらあの「元は豪華な馬車でした」に乗っていた一家三人は無事だったらしい。
さすがクローバーの子、パクっていっちゃっても私の声で頑張って飲み込んじゃったものをキープしてたらしい。
後で褒めてやろう、うん。
私自分が食べたもの途中で器用にやめれないと思うし、それを守ってキープするなんて絶対無理。
良かったよ、私はあの赤ちゃんさえ無事ならいいんだから。
おし!作戦会議中の皆の所にこれで堂々と胸をはっていける。
アルが言うには隣国の王様についてきた偉い貴族なんだと言ってたけど、うちのチビちゃん泣かせたしアンナも怒らせたんだから、もし文句を言うんなら友達が知らない内にそっとハート君達と出かけて行って、地図わからないから間違ってたらゴメンだけど、そこの国やっつけちゃえばいくない?
私がそう考えた途端ジョーカーからの「自分もいく」の返答に「あんたは目立つからお留守番だよ」と私はすぐさま答えた。
ジョーカーはその顔をガーンという感じにして尻尾たちもその口を開けて同じようにガーンって感じになって王宮のこの部屋では絶対禁止にしてる例のよだれを口からこぼしそうになった。
私が思わず「あっ!」と声を上げて怒ってやったら、急いでその口を閉じたけどジュジュジュって間に合わなかった分がこぼれた音と匂いがした。
アルがため息をつくより大きなため息を私がしたのはいうまでもない。
そうして最近いろいろと察してくる恐るべしアルに「頼みますから今は本当に今は騒がんで下さい」と心からお願いされ、みんながいる隣室に特攻をかけるのにアルを先頭にして、おまけにおやつを持ってきてもらって手を打った私だった。




