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第1章 第35話  ええと?

今週頭から何と風邪により熱。

それに歯痛が加わりとんでもない状態。

病院は友達になってもいいが歯医者は敵!

それと携帯で短編を書こうと思ったけど、痛さの前では携帯画面の方が敵だと知った私。

痛みにもだえながら何故か更新。

私の明日はどっちだ!


 シリ―に私は子蛇ちゃんズの頭を指さして「直す」という言葉はお互いまだ知らなかったので、「嬉しい」「する」その言葉を繰り返して、後はジェスチャーで何とか直してくれ、というのをわかってもらった。


 なぜかとても震えているシリ―に私はとっておきの微笑みをプレゼントした。


 本当に何とかしてやって下さい、との気持ちを添えて。


 私は情けない子蛇ちゃん達を見ながら思った。


 この際あいその一つや二つどうってことないと。


 シリ―がわかってくれたのか、うちの子蛇ちゃんの頭の一つを震える指先で触ってくれた。


 ところがその触れた頭の上にからまるもう一つの頭のお口から、たまっていたよだれがしっかり閉じたはずの口からつっとこぼれ落ちた。


 じゅっという音と煙があがる。


 あ!シリ―の指先の下についちゃった。

 

 あ!と、溶けてる~、溶けてるよぉ~!


 ごめんね、痛いよね、痛いはず!


 慌てて「メッ!」と子蛇ちゃんその2を怒り、口をもう一度しっかり閉じるよう他の子にも言いきかせた。


 と、同時にシリ―の指をどうしたらいいかちょっとパニックになり、そうだ、魔法だ、エリクサ―はどこ?と慌てる私。


 急いで振り返った私はエンちゃんとロウゼが私が呼ぶ前にこちらに来てくれているのを見て、少し安心した。


 早く、早く何とかしてとエンちゃんを見る私。


 エンちゃんはそんなあせる私をものともせず、ゆっくりとこちらに足を進める。


 あ~もう、早く来てよ!


 シリ―が大変なんだからさ!


 うちの子のせいで、とあわあわしてる私、そうだ、水、水で洗う?洗った方がいい?そう気がついた。


 そう思い再び振り返って見たのは、シリ―が溶けた指の部分をものともせず、更に子蛇ちゃん達を直そうとしてくれて、その頭にまたその指先を触れている所だった。


 な~んていい人なの。


 けれど別の指まで・・・溶けてる?溶けてるね。


 私はあわてて駆け寄りシリ―の腕をつかんでひっぱった。


 助けようとしてくれる気持ちは嬉しいよ。


 けれど本当に今にも倒れそうなシリ―の様子。


 なんで痛みに声をあげないの?


 私は急いでジョーカーに言った。


 あんたの子蛇ちゃんがやらかしたんですけど!


 どうしたらいいのさ?



 ジョーカーがそんなの舐めれば治る、とか言ったので、何だそうかと思い、いやいや待てと私は首をふった。


 おバカですか!あのよだれ溶けるんだよ!口にいれたらどうなると思う?またまた溶けるに違いないよね。


 ジョーカーは自分の尻尾の一連の出来事にバツが悪いのを隠そうとしてか、それとも本当に無関心なのか、人間ならあくびをするような仕草を見せてそっぽを向く。


 私が動くな!といっているからね、厭きちゃったのかな。


 でもダメ!尻尾が元に戻るまで動くの禁止ってもう一度ビシッと言う。


 シリ―我慢して待っててね、私は急いで他の子たちに聞いてみた。


 いつも痛い目みてるハートのクィーン君からすぐに答えが返ってきた。


 何やら楽しそうな気配。


 聞かないけど、思う存分そっちで皆と遊ぶがいいよ。


 おもちゃの悲鳴は聞かさんでよろしい!




 私は聞いて即、クローバー組の子を呼び出しました。


 教えてもらった通りにするために。


 地面からめんどぐさがって頭だけだしたクローバー組の子、ちなみに10月君に「よろしくね」と言って口を大きくあけてもらう。


 そんでもって痛さのせいか体が震えたままのシリ―の手首をグイッとつかみ、その口の中に突っ込んだ。


 えっ?何でここで気絶すんの?


 シリ―は私が10月君の口の中に手首ごと、だって指の何本かおかしいことになってるんだもん。


 頑張って子蛇ちゃん達のこんぐらがった頭を直してくれようとしてくれたんだね、ありがとうシリ―、そう思って感謝の気持ちで、この際手首ごとと思って口の中に突っ込んであげたのに、即気絶しちゃった。


 すんごく気持ちいい癒し成分だってよ、口の中で放出されるの。


 みんなジョーカーのはさすがに強すぎて、あまりにひどい時はいつの間にかよだれ治療スキルを身につけたクローバー組の10月君と3月君に治してもらうんだと聞いたから、こうして呼び出して気持ち良くなってもらいつつ、その傷を治してもらおうとしたのに。


 それなのに気絶!


 すんごい気持ちいいんだってよシリ―、それを味あわないでここで気絶するなんて、何てついてないんだろう君は。


 それでも私は10月君がオッケーを出すまでシリ―の右手をその口に突っ込んでいた。


 だから私は気がつかなかった。


 エンちゃんを先頭に、みなが順番で、子蛇ちゃんたちを直そうとしてくれたなんて。


 なんかジュッとか、変な匂いもしてたけど、まさかと思ったよ。


 だって誰からも声も悲鳴もあがらないんだもの、気がつかないよ。




 そうして私が振り返ってみたのは、エンちゃんたちの死屍累々とした状況だった。


 なんかみんなありがとう、子蛇ちゃんたちの為に。


 私は急いで3月君も呼び出したのは言うまでもない。


 で、結局子蛇ちゃんたちはどうしたかというと、自分たちで勝手にそれぞれ大きさを変え自分たちで綺麗にもどっった。


 何て事だ・・・。


 順番でフル稼働の治療コンビ。なぜかここで気絶者続出。


 まぁ確かに、あのミミズもどきよりは、ちょっとだけ凶暴そうだけど。


 どう見ても大蛇にツノがびしばし生えてて、かっこいいと私は思うんだけど。


 かわいそうに誰一人しっかりと、10月君と3月君の癒しを味わえなかったんだよね。


 気絶しなかったエンちゃんやロウゼも何か朦朧としていたみたいだし。

 

 で、結局溶けた肉は元に戻ったけど、色がね、その部分だけ白いんだけど、それだけは元に戻らなかった。


 それとクローバーの子たちはその白い指を持ってる人間が、少し気に入ってる。


 何せちょっとはつながり持ったものね。


 それとその白い指持ちがね、他の人間に凄く尊敬されてるっぽいんだよね。


 気のせいかな?




 何はともあれ本当に人騒がせな子蛇ちゃんたちだよね。


 


 


 


 

 


 

 

 


 

 

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