第1章 第23話 天幕へ
それからは、私は素早かった。
乙女の私は綺麗な服の為頑張った。
まずまだ連れていかない事をみんなに納得させた。
だってその方がいいから。
のびのびとここにいて欲しいし、何と言ったって皆体がでかすぎる。
それに様子見してつまらなければ、すぐ帰ってくるし。
みんなはちゃんとわかってくれて、それぞれのテリトリーに帰っていった。
その後私はジョーカ―と私と、私の癒しの為にハートのエース君のみで一緒にいく事を、またまた絵に描いて、それぞれを指さしながら、ジョーカーとエース君と一緒にいく事を何とか伝えた。
リーダーさん、顔がひきつりつつも頷いていたから大丈夫っぽい。
私ジョーカーと離れるつもりは絶対ないからね。
ジョーカーもそう思ってるのは知ってる。
ラブラブだもんね、うちら!
それで神官さんが、どうやら今から戻るらしい砦?みたいな場所に、伝達の為の生き物、蝙蝠を大きくしたようなそれを、何かの魔法をかけてそこに飛ばした。
そりゃそうだよね、驚くに違いないよ。
膜まいたままの女の子だもん。
ジョーカーが、それ違うって言ってるけど、何でだ?。
その生き物が何匹も放された。
神官さん、あの紫紺バージョンの人、それやったら顔色悪くなったから、一度に何匹も飛ばすのって、もしかしたら大変なのかもしれない。
それからみんなで移動している。
エース君も地をかけ、私はジョーカーに乗せてもらっている。
ジョーカーはその体形を地を走るものにかえた。
翼は小さくなり代わりに四肢はよりたくましく、尻尾の蛇ちゃんズも綺麗にバランスをとるように優雅にうねる。
・・・・毒液こぼしてるけど、得意そうに私を見るのやめれ、より、口から垂れて情けないもんあるから。
何はともあれ休憩をはさんで数時間後にそこについた。
ずらっと並ぶ100人くらいのガタイの良い、鎧とかいろいろ体にキラキラしいのを身に着けた男の人達が並ぶさまは壮観だ。
おお!あの第1村人発見の時から、こんなに大勢の人を見るなんて思いもしなかったよ。
私は大人しく座るジョーカーの上で、ニコニコしてた。
笑顔は万国、いや、異世界共通のはずだ。
エース君も私のそばにすわり、大人しく・・・・、「グルル!」って何唸って威嚇してんの、おバカですか!
私が思わずエース君の頭をぽかりと殴り、「メッ!」って怒ってると、どよめきがおきた。
不思議に思い見ると、大勢並んでいる方々から出る声だった。
私が「ん?」って首をかしげると、リーダーさんが、私の方を見て大丈夫だって感じに笑って、何かみんなの方に向かって話し始めた。
続いてあの銀髪の妖精族さんも。
私は自分にまきつけている膜を手持ちぶたさになでながら、早く着替えたいなって思っていた。




