悪路を往く
上手い話には裏があるという。
カーナビで運転をしているときに、山道を通れという指示があったからそれを信じた。
それが間違いだった。
一番近道と言っていた道だからこそ、時間の短縮になるとは思ったものの、やはりというかなんというか、バイクでよかったという砂利道をひた走ることになった。
何が悲しくてこんな悪路を往くこととなってしまったのか。
それが目的ならばいいものの、今回はそうじゃない。
なにも感じないようにしてひたすら走り続けた。
走り終わるころには尻が振動で感覚がなくなってしまっていた。
あとあとで整骨院の世話になることは自明だった。