【プロットタイプ】兄であり、弟です
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
大天使・麗衣ちゃま。
昔からママ味が凄いけど、高校時代から人生何周目だよって気分になりました。
クラスの打ち上げで、焼肉に行く事になった。珍しく瑠衣くんも一緒に行くと言うことだったので、私の隣に座らせる。他の人だと、何時ものマイペース振りを発揮して、相手が疲弊してしまうから。何なら人が焼いた良い感じの肉を横から奪うから。
「はい。これ良い感じ。皿出して」
「ほら、瑠衣くん。ちゃんと食べないと。玉ねぎ見て嫌そうにしない」
そんな事を言いながら、良い感じに焼けた肉と玉ねぎを皆の皿に乗せていく。
皆がワイワイ、ガヤガヤしている最中、瑠衣くんは一人黙って肉を頬張っている。玉ねぎは依然と残ったままだった。
「……玉ねぎあんまり……」
「ちゃんと口入れないと、良い感じの肉乗せないよ」
「俺の事は良い。お前は他の女よりも筋肉量が多いんだから、ちゃんと食え」
「もうっ!! 一言多いよっ!!」
そうこうしているうちに、制限時間になった。皆が慌てて荷物を纏める最中、私も自分と瑠衣くんの荷物を持って、外に出る。肌に北風が打ち付けられると、切ない音がお腹から聞こえた。
……そう言えばあんまり食べてない!! 瑠衣くんの玉ねぎ気にし過ぎた!! 人のせいにするのは良くないけど!!
取り敢えず、瑠衣くんを一人で帰らせるのは危ないから、コンビニだけでも付き合って貰っ……。
「おい、麗衣。こっち」
腕を掴まれて、連れ込まれたのはラーメン屋だった。既に九時を回っている事もあり、客足は少なく、サラリーマンの男性が一人、二人腰掛けているだけだった。
唖然とする私を他所に、瑠衣くんは店員さんの案内を元に、奥のテーブル席へと私を連れていく。
「お前、俺に気遣う余り、あんまり食えてなかっただろ。腹の鳴る音聞こえた」
どうやらバレていたらしい。何ならお腹の音も聞こえて居たらしい。
思わず神妙な顔になる私を他所に、瑠衣くんはメニューを眺めている。其れから鞄から財布の中身を確認して、此方を向いた。
「好きなの選べ。二千円以内で」
偶に……思うのだ。私の方が先に生まれたら、『妹らしくない』なんて言われなかったかなって。瑠衣くんの体の事で悩まなかったのかなって。
でも……やっぱり私は瑠衣くんの妹で、瑠衣くんは私のお兄ちゃんなのだ。
「ほら、帰り遅くなると、また母さんに心配かけるから」
こういう所を見ると、やっぱりお兄ちゃんである。
オマケ 夫婦としゃぶしゃぶ
「ほら、瑠衣くん。白菜良い感じ。鏡花ちゃん、お肉」
「おい、麗衣。此奴に肉やらなくて良いぞ」
「なんでよ!! 麗衣ちゃんは私のお姉ちゃんでもあるんだけど!!」
「麗衣、俺達に気を使う余り、お前あんまり食えてないだろ。分かった遠慮しろ。鏡花」
「白菜貰いながら言われても説得力皆無!!」
「肉貰ってるお前に言われたくない」
「二人とも喧嘩しないで!!」
瑠衣たんと麗衣ちゃまは何時もこんな空気感。
面倒を見させる兄と面倒見る妹の図。
麗衣ちゃんって、瑠衣くんの双子の妹ちゃん。
体の弱い瑠衣くんに反し、めっちゃ頑丈。
瑠衣くん背負ったまま、何キロか走れるぐらい。
そして何より面倒見が天元突破。もうママだよ。
だから知らない人が一緒に居るの見ると、
『お姉ちゃんが弟の面倒見てる』
という判断されます。
何時も全力で妹(姉)遂行してますが、麗衣が困った時にはちゃんと瑠衣たんが兄遂行します。
ぶっちゃけ瑠衣たんは一人でも生きていけるけど、妹が其れをさせない感じ。
ちょっとお節介。面倒を見る事で甘えてる。
そこが何となく妹っぽい。
其れを知って、瑠衣たんが面倒見させてる感じ。
『俺の事は良い』って伝えたところで、麗衣は俺の世話を焼くんだろうなぁ……Ҩ(´-ω-`)