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テーマ詩集:ひきだし

黒塗りのラヴレター

作者: 歌川 詩季

 過去の話です。

 黒()りのラヴレター

 くちにしたら悔しい想いを

 ひとつずつ削れば

 なにがのこるか教えてくれるの? この恋


 やぶりすてても ちぎれないものなら

 ひとさしゆびの つめをかすめてく


 ねえ きいて

 つよがりとかじゃないんだ

 大好きだし ありがとう

 ねえ きいて

 みずまたりができるほど

 びしょぬれに 泣いたんだけど だいしょうぶだよ



 白抜きを埋めてく

 くちにするの哀しいきもちを

 ひとつずつ捨てれば

 どんな笑顔をかえしてくれるの? この恋


 すがりついても こたえないものなら

 絡んだゆびの つめをはがすんだ


 ねえ きいて

 ちぐはぐなこと言うかも

 まだ好きだし もうちがう

 ねえ きいて

 湖がつながるほど

 きのうまで 泣いといたから だいじょうぶだよ

 白抜きって、テストみたい。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 「のラヴレター」っていいですよね。 そこへ「黒塗ぬり」って、すごい発想だと思います。 と思ったら、かなり激しい思いが、切ないです。 [一言] ゆびのつめ、痛いです。
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