921.対決暗黒大魔王軍1
「おはよー」
「あ、旦那様、お早うございます」
ログインすると、同じベッドにコトリさんが眠ってた。
あ、そうだった、ドリームランド行くとき一緒に寝たな。ログアウトしてたから忘れてた。
まさかあれからずっとベッドにいたのか?
「うふふ……イツモトナリデミテイマス、ですよ」
遅かった、病んでやがる。
と、まぁ冗談は置いといて、今日はそろそろ本気で闇組織の撃破しておかないとな。
そろそろ十種神宝を手に入れないと間に合わなくなっちまう。
目的の秘密結社は暗黒大魔王軍。
ここに目的のお宝が収容されているらしい。
正義の味方たちとも連携をしているので、今回は大戦争イベント発動、といったところだろう。
いや、そこまでじゃないのか。中規模くらいかもだけど、ともかく、集合場所に向かわないとな。
連絡入れてっと。
居間にやってくると、今日は数人用事があるようですでにいなくなっていた。
居間に残っていたのは……スレイさん、カルカさん、コトリさん、アイネさん、エルエさん、芽里さん、ローリィさん、彩良さん、シルビアさん、メリッサさん、ナスさん、シコメさん、 ヘンリエッタさん、スキュラさん、アブホースの落とし仔さんといったメンバーだ。
ただ、コトリさんはローリィさん引き連れて神社巡り行くらしいので今日は参戦しないらしい。
必要なら残ると言われたけど、まぁこっちも出来るだけ多くローリィさんに回って貰いたいのでコトリさんにはそっちをお願いしようと思う。
んで、祝さんがステージで合わせるとかで、ハナコさん、アカズさん、ディーネさん、稲荷さん、レムさん、ナギさん、散紅さん、くねくねさんをアイドルとコーチとして連れてってしまった。
ドリームランド組は今日は疲れたとかで二度寝に入ったらしい。
ティリティさん、ギーァ、マイノグーラさん、ニャルさん、テインさんがお休みである。
それからサユキさんが心配だからってユウキさんもサユキさんの部屋に入ったまま。
ツチノコさんたちはシマエさんとベーヒアル引き連れ早朝に出かけたらしい。
ネネコさんはタヂさんに再戦に向かい、これの付き添いで茶釜さんと蛙娘さん、目玉しゃぶりさんが連れていかれた。
蛇々利さんはなんか素敵な教室見つけたってことでお料理教室、に向かうことにしたらしい。本日書類作成を行うってことで心配なのでファトゥムさんとメリーさん、テケテケさんについて行ってもらった。
モナ・リザさんは動けないし、あとは……ああ、ヤミコさんとブキミちゃんが世界のトイレ展とかいうのがあるから行ってくるって言ってたな。ハナコさんも凄い行きたそうにしてたけどアイドル側に引っ張られてったし、代わりにシェリーさんとルースさんがトイレ展に行くことになったらしい。
キマリスさんとルルルルーアさんなんだけど、ユウたちが魔界行くことになったから案内頼む、ってさっき押し込みかけてきたんだよな、あいつら天界の次は魔界行って堕天でもする気か?
ま、そういう訳で、今回の戦いに連れていけるのは、スレイさん、カルカさん、アイネさん、エルエさん、芽里さん、彩良さん、シルビアさん、メリッサさん、ナスさん、シコメさん、 ヘンリエッタさん、スキュラさん、アブホースの落とし仔さんといったメンバーか。
「来たわよヒロキ!」
「お、おぅ、元気いっぱいなご様子で」
まだ号令も何もかけてないのにマイネさんが押し入ってきた。
よほどカダテロンでストレスたまっているらしい。
「今日はどこ爆破する! いつでも燃やせるわよ。森でも家でも国家でも!」
あ、ダメだこの人、精神逝っちゃってる。
「あ、そうそう、その前に、この子の名前決めようと思って、まして、ですね、えっと、はい……」
このままだとマイネさん暴走しそうだったので話題変えようとした俺を許してほしい。
なぜか言葉の途中で無表情で俺を見つめて来たマイネさん。
お目々の中がぐるぐる回っている気がするのは俺の気のせい? 言葉尻は思わずしぼんでいくのが自分でもわかった。
「また新しい女性? 名前ないのあんた?」
「この肉はアブホースと呼ばれる我が母より生まれた。アブホースの落とし仔と呼ばれる。名はない」
「アブホースの落とし仔、ねぇ。じゃあスポーンオブアブホースね。スポーンはSPAWNよ。だからスポーンとかスパウでいいんじゃない? 決まった? 決まったわね、じゃあ行くわよ! どこ行く!?」
「あ、はい、じゃあスパウさんで、いいかな?」
「理解した。この肉はスパウを名乗る」
落とし仔さんの名前が決まった。決まってしまった。有無を言わさぬ圧力に屈した俺は、皆を誘ってぞろぞろと外に連れ出される。
皆、苦笑しながら付いてこなくていいから助けてくれない? 無理、ですよね、下手にマイネさん止めると家燃やされそうだもんね?




