881.巨頭オ村を目指して
結局ドリームランドではギーァとデートしてから宿に帰った。
そこでログアウトして就寝。
そして本日、しっかりとした目覚めと共にログインである。
本日はディスマンが待ってるらしいので巨頭オ村を目指そうかと思う。
確かそのあたりにりんりんかレイレイの武器があるらしいからあいつらを誘う。
昨日のログアウト前に伝えておいたし問題なくログインして待ってるだろ。
「と、いうわけで本日のメンバーを……ああ、このメンツなのか」
まぁせっかくだし神社巡りもしようかってことでツチノコさん二匹と、今回はタヂさんのとこ向かう予定なのでネネコさん。
一応稲荷さんも連れていくか。
泉探しも継続だろうからシェリーさんも連れていくとして、あと一人くらい……
「旦那様、ご一緒いいかしら?」
「コトリさん、いいのかい?」
「ここしばらく別行動だったから、たまには一緒したいわ。どう?」
「うん、こちらこそ。じゃあ今日は一緒に行動しようか」
と、いうことで、今回ご一緒するのはツチノコさん一号、二号、ネネコさん、稲荷さん、シェリーさん、コトリさん。新人たちはまぁ留守番して貰って他のメンバーと仲良くなってもらうとしよう。
「あー、そういやヒロキ、なんか姉貴が部屋から出て来ぉへんねん。帰ってからでいいからちょい部屋の様子見たってぇな」
「サユキさんが? まぁあの人引き籠りだしな。まぁ了解。あとで見てみるわ」
ユウキさんがそれだけ告げて居間から去っていく。
自分で見に行けばいいのに、まぁいいけども。
もしかしたらこれも何かもイベントなのかな?
部屋から出て外へ向かう。
今回は連絡していたこともあってりんりんさんとレイレイさんがなのさんと共に待っていた。
「そういや二人はダイラス・リーンどこ行ってたんだ?」
「西側の商店二人で回ってたある」
「途中ダイラス・リーンの眼とかいうのに絡まれたけど太った部隊長さんが一喝して追い払ってくれたんだよね」
「袖の下効果あるな」
あのおっさんほんといい人だな。
現金渡しただけで働きすぎだろ。
「今日は三人だけか?」
「うん。他に人は見かけてないよ」
じゃあこのメンツで行くかー。
場所は分かってるけどさすがに選択一つで巨頭オ村までは行けないんだよな。
仕方ないからまた森を彷徨って向かうしかない。
「つー、わけで森の中にいるマダにーさん関連はツチノコさんたちに食べて貰うとして、基本はコトリさんの結界に入ったままで移動かな」
「任せて」
コトリさんが着いてきてくれるから今日は楽勝だな。
基本結界に阻まれることで誰も攻撃してこれないからな。
「ヒロキ、タヂのとこいくならおら相撲取りたい!」
「そのつもりだよ。ただ森に行く前にヘファイに寄ろうと思う。確かもうそろそろまわしが出来てるはずだからネネコさんにプレゼントだ」
「おー、化粧まわしか! ぬへへ。おらもついに横綱になりそうだなぁー」
タヂさん相手にするんだしな、化粧回しくらいあった方がいいだろ。
と、言う訳でヘファイをタップして入り口前まで瞬間移動。
「ここに来るのも一瞬になりましたねー」
「なの、ここの武器がほしかったの……」
すでになのさんは自分の鍛冶屋を見つけちゃってたらしいからな、ヘファイでは作ってくれない、というか作ってしまうと専用鍛冶屋の方が怒り狂うという、無駄にいらないシステムが導入されている。別に他の鍛冶屋で作って貰ってもいいと思うんだけどね。
ヘファイで使いすぎて潰れたレーザーを買い取って貰って新たにレーザー銃を補充。
ついでに鎌一振りお願いして既にある鎌を紹介して貰う。
なのさんが買ったり、オーダーするのはダメだろう。でもプレゼントされたってなら、問題なくね?
と、いうわけで店主のおっちゃんが何とも言えない顔で悪知恵だけはピカイチだな、と呆れた顔をするのをしり目に、女性へのプレゼントとしては厳つすぎる物品をプレゼントする。
するとコトリさんがむーっと嫉妬なされていたのでコトリさん用の鉄扇を買わせていただいた。
って、りんりんさんとレイレイさんも欲しいの!?
どうせ英雄武器貰えるじゃん。んー。じゃあこれとこれも買いで。
全く、化粧回し受け取りに来ただけなのに高くついたじゃないか。
まぁ女性陣嬉しそうだからいいけどさー。
シェリーさんとか稲荷さんはいいの?
それより早く泉探せって? そうっすね。
虫相撲大会な、うんうん、分かってる分かってる。
ツチノコさんたちは?
新しい壺が欲しい? ない? じゃーオーダーメイドお願いします。武器屋だから無理? まぁそういわずに、武器づくりに生かせるかもしれないじゃん。ちょっと物体X出すからこれで壺作ってください。そうそう、余ったら武器にしていいんで。
 




