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78.説明と能力確認4

「また、何とも言えない能力増えてるわねぇ」


「ふむ。儂もこんな変なステータス初めて見たぞ」


「シャー」


「ふへー、マネージャーさん凄い多いですねー」


「ふむ、二つ名多過ぎないか? というか怪人殺し!? 生身で怪人を倒したのかダーリン」


 ダーリン言うなし。

 っていうかスレイさんが間横に寄って来てステータス覗き込んでくるんですけど!? これって垢BAN案件じゃないですよね? 当たってますけど大丈夫ですよね!?


「なんかもうクラスはフラグ建築士でいいんじゃない?」


「せっかくじゃし極悪非道セットせんかの?」


「マネージャーだもの、この二つ名は当然よね!」


「死体配達人に怪人殺し、極悪非道、秘密結社の主。ダーリン、なんかこう、黒いな。我は好きだぞそういうの」


 なんでその二つ名でお前の好感度は上がるんだスレイさん? やはりマッドサイエンディストだからか?


「ケケケ、ユニコーンの当て字何よこれ。これってテイム済みの仲間に既婚者とかがいなかったから同じ趣味のお仲間だと思われたってことよね! ズットモ」


 やめて。処女好きの一角獣と一緒にしないで。なんで仲間扱いされてんだ!? 不当すぎるわ。断固抗議じゃ。あ、いや、ハナコさんがそういうの経験無いって分かっただけでもよかった、のか。もしも既に経験済みだったりしたら悶死しているところだった。


 しかし、こうして見てみると、自分、たった数日でほんと変なイベント起こしまくってるよなぁ。

 多分だけど、宇宙船をアイテムボックスから出してどこかに設置したら宇宙船の主とかの二つ名も手に入るんだろうなぁ。


 覚えた順序的に、極悪非道は宇宙人たちとの戦闘中かな?

 死体配達は二人の死体を運んだ時に貰ったモノだろうから未知なるモノさんたちも貰ってるだろう。

 怪人殺しは蜘蛛男への最後の一撃が俺になってたせいだろう。なんかすまん。


 河童とマネージャーと精霊主とユニコーンは泉での出来事だな。

 あの泉での出来事だけで四つも二つ名手に入れたのか。いいのかな、こんなに簡単に二つ名手に入って。

 なんか皆の話的に二つ名は一つ手に入れるだけでも大変とか聞いたんだけど?


「おお、虫操作を覚えたか」


「ん、稲荷さんこのスキルの使い方知ってんの? 良く分からないんだけど」


「ぬ、そうなのか?」


 意外そうな顔をする稲荷さん。

 何でそんな顔するの? 俺が知ってないとおかしいくらいの常識だった?


「昔の子供はよく遊んだものだがのぅ。これは虫を操って虫相撲等を行うためのスキルじゃ」


「虫相撲?」


「簡単に説明すれば、切り株などを土俵として対戦者が互いの自慢の昆虫を戦わせるのだ。棒を使って指揮を行い、戦いは昆虫に任せる。先に戦意喪失するか切り株から落下した昆虫の負け。確か大会もやってたはずじゃ」


「意外と奥が深そうだな。多分ハマる奴はいそうだから稲荷さん、後でやり方教えてくれる? チューブで流すよ」


「むぅ、残念ながら儂の方が今虫を持っとらんのだ。あとで森に行ってくれ、虫の捕まえ方から教えてやろう」


 意外と稲荷さんが乗り気だ。

 実は結構好きなんだろうな、虫相撲。


「テントウムシ、あるけど?」


「クワガタとテントウムシでテントウムシが勝てると思うか?」


 ごもっとも。


「拝むと祈るの違いってなんだろう?」


「あー、それは和と洋の違いじゃな」


 虫の話は一旦切って、俺は疑問を口にする。

 返答は稲荷さんから返ってきた。

 なんか稲荷さん博識だよねー、さすが神様。


「拝むは仏教系スキルで祈るは西洋教会系スキルじゃ。主は払い師なのに教会で祈りを捧げたじゃろ。全くなんでそれでスキルが生えるのか意味不明じゃ。主スキル覚え過ぎとらんか? 把握出来ないスキルは捨てた方がよいぞ?」


 そう言われても、俺はむしろ大事に取っときたい派だからなぁ。

 要らないモノとか言われても全部要るし。としか思えないんだが。

 ヤクザキックも意外と使えるし。


 せめてわかりやすいようにスキルを整理するスキルとかないだろうか?

 ハナコさんが帰って来てから聞いてみようかな?


「さて、そんじゃ情報共有も終わったし、とりあえず今日は鍛冶屋から攻めたいと思います」


「鍛冶屋といえば、ユニコーンの角ね」


「別にロッドでなくとも弓や剣にすることも可能だぞ? 効能は知らんが」


「それ、絶対失敗する奴ー。大人しく杖にするよ俺は」


「それで、杖作った後はどうするの?」


「一応峠とかトンネル見に行こうかなって。あと寺と廃病院?」


「先に一人肝試ししてるわねぇ、ヒロちゃん」


 言われてみればっ!?


「ふむ、せっかくだし我も行こうか」


「え? 組織に追われてるのに!?」


「別に問題なかろう? ダーリンなら怪人相手でも勝てるみたいだし。その、守って、くれるのだろう?」


 ちょ、そこで伏せ目がちにこちらを流し見るのは反則ですっ!?

 顔赤らめんなっ。ちょっと好きになっちゃうだろっ。

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