76.説明と能力確認2
「……という訳で、ハナコさんから始まってスレイさんが最後に仲間になった、という訳だ」
「な、ななな……ハナコ、テケテケ、ツチノコ、イナリ、ディーネ、ネネコ。我が、七人目?」
愕然と呟くスレイさん。
そうやって言われてみると確かに結構な数の味方ができたなぁ。
さすがにこの部屋も手狭だぞ。
どこかに引っ越ししちゃおうか?
お金は……ないな。
宇宙船売ったら豪邸くらい買えないかな?
っていうかもう宇宙船自宅にしちまおうかな。
そうすれば部屋は嫌ってほど余ってるし。輝君に後で聞きに行こう。
輝君といえば鍛冶屋行くの忘れてたな。
「ふーむ、見事に女子ばかりじゃの」
「せっかくだしタヂさんあたりテイムっちゃう。つり合い取れるんじゃない?」
取れてたまるか。
さすがにあのおっさんテイムは無理だろ。
絶対なんかヤバい背景持ちだし。
「ふぅ、少し自分を見失っていたようだ。我としてもお前のハーレムに入った以上は序列には従う、しかし、後に1番になるのは我であると告げてやろう。我が夫を改造してでも惚れさせてくれようぞ!!」
やめてくださる!? 惚れさせる改造ってなんだよ!? ってかハーレム作ったおぼえないんですけどっ!?
「それでさ、今後の為に皆のステータス確認したいんだけど、スレイさんも見て大丈夫?」
「うむ。我が実力を見てしっかりと適所に割り振ってくれ」
仁王立ちする小柄な少女。なんでそんなフフン顔をしてるのか不明過ぎる。
名前:スレイリア・アルセーヌ
種族:改造人間 クラス:マッドサイエンティスト
二つ名:アルセーヌの科学者、首領の妹、ヒロキのハーレム要員
Lv:25
HP:2430/2430
MP:320/320
TP:2280/2280
GP:20/20
状態:普通
技スキル:
改造技術Lv43: 人体改造を行う技術力。
直感Lv5: なんとなくこうした方がいいと理解します。
鑑定Lv20: 道具の良し悪しが分かるようになります。
放電: 掌から迸る電撃で攻撃。たまに麻痺を付与。
洗脳技術: 改造した怪人を洗脳する技術。
変身: 怪人形態に変身します。
あ、やっぱり変身能力はあるんだ。
放電出来るみたいだし、電気ウナギとかクラゲとかだろうか?
まぁそれはおいおい分かるだろ。
「ねぇねぇマネージャーさん。ディーネには? ディーネには聞かないの?」
「そりゃ聞くよ。ステータス見ていいか?」
……ん?
「嫌っ」
嫌なのかよ!?
「うっそぴょーんっ」
いたずらだったようだ。
そこまで大した悪戯じゃないけど驚いた方がいいんだろうか?
「嘘かよ!?」
とりあえずツッコミだけでも入れておくか。
「ってかディーネさんハナコさんに付いてったんじゃ?」
「ディーネ精霊よマネージャーさん。眷族下の水になら同時に存在可能なのだよ」
マジか!? ディーネさんは沢山いるのか!?
名前:ディーネ
種族:ウンディーネ クラス:精霊
二つ名:恋する偶像、いたずら女王
Lv:21
HP:1728/1728
MP:3920/3920
TP:582/582
GP:110/110
状態:普通
技スキル:
水魔法Lv40: 水属性魔法を使用できます。
いたずらLv23: レベルに応じたいたずらを思い付きます。
精霊Lv21: 精霊としての経験により弱点と得意属性が変化する。眷族下の水場に同時存在できる。眷族化した水場がある限り何度でも出現する。
流体: 身体が流体でできているため、物理属性を無効化。蒸発が弱点となる。
精神耐性(小): 精神異常攻撃に耐性を持つ。
歌唱力(微): 歌を歌う時に効果が倍増する。
いたずらは、要らないと思う。
しかし、流体能力は凄いよな。物理属性は効かないみたいだし。
逆に魔法属性は直撃するとマズい。
さすが精霊って感じだね。完全に魔力特化型のようだ。
「稲荷さんも見ていい?」
「アバターのものなど見てもなんともなるまい? まぁよいか」
名前:稲荷さん
種族:寄代 クラス:稲荷神
二つ名:神の寄代
Lv:22
HP:2630/2630
MP:1020/1020
TP:1020/1020
GP:1020/1020
状態:普通
技スキル:
神通力Lv22: 神通力によるスキルを使えます。
稲荷Lv22: 稲荷神としての格。レベルが上がるほど本体の能力を引き出せる。
神舞踊Lv22: 神楽舞などに使われる能力。
神眼: 神による全てを見通す眼。
瞬転移: 任意の場所に短距離転移します。
禍福調整: 敵対存在の禍福を変更する。
……風属性スキルあると思ったけど、アレ全部神通力スキルだったのか。
というか稲荷さん、何気に禍福調整が一番ヤバそうなんですが?
「ん? 幸運と不運を少し操作するだけじゃぞ? 不幸にすれば後々幸運になるし、逆に今幸運にしておけば後に不幸に傾く。あまり良いスキルではないと思うがの?」
あー、これは有用性を理解してない奴だな。起死回生の一手とかに使えるかもしれないだろうに。




