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761.アイドルダンスバトル1

「ふえぇぇっ、お姉様ぁ――――っ」


『はいはい、よしよし、ヒロキ酷かったねぇ』


 お尻ぺんぺんしたらアカズさんがハナコさんに泣きついてしまった。

 羨ましい。


「でも、まさか戻ってくるとは思わなかったわ。やるじゃないベーヒアル」


 テケテケさんの言葉にベーヒアルは頷く。


―― ほんと、何度もくじけそうになった。でもきっと出られると思って……覚えてろ主 ――


 まだ根に持ってるよ。

 さっきので相殺出来ただろ。

 俺もさすがにループ世界体験するのはもう二度としたくないからさ。


「それで、今日は誰を連れてどこに行くんだヒロキ?」


「一応アイドルの霊がいるとこ行こうかと思ってんだ。せっかくだしユウキさんも行くか? 多分ダンスバトルだ」


「え、俺なん!? ほならついでに姉貴も連れてこか。たまには外出ぇへんと豚になってまうし」


「ダンスね、なら私も行こうかしら」


「私も、そろそろ暇になってたから参加するよー」


「うぅ、なんでウチまで……」


 ユウキさん、サユキさん、散紅さん、ファトゥムさんが今回ついて来るらしい。

 散紅さんアイドルとして訓練しててもいいんだけど、ハナコさんたちと訓練するよりアイドル霊とやらを見たいらしい。

 まぁ、一日くらいいっか。


 UFOを出る。

 今回スキュラさんは先達であるネネコさんと水辺のある部屋をカスタマイズするそうだ。

 誘ったんだけどこの体でダンスできると思う? とかイラっとした声で言われたのでささっと撤退してきた。


 シェリーさんは泉で歌ってる。

 妖精だからか歌と踊りは好きらしい。

 探索はしてるって告げたら一応納得してくれたようで、しばらくここの泉を使ってくれるとのこと。

 

 他のメンバーも思い思いに過ごすようなので、今回のメンバーはかなり少なくなりそうだ。

 その分……


「行くわよヒロキ!」


 その分……


「今日は行けるアル!」


「アイドル霊かぁ……とりあえずお守り持ってこ」


 いつメンだなぁ。

 っと、今日はリテアさんもご一緒で?


「今日は時間があったので」


 という訳で、本日のメンバー、俺、ユウキさん、サユキさん、散紅さん、ファトゥムさん、マイネさん、りんりん、レイレイ、リテアさん。なのは今日は用事があるらしい。

 だぬさんは……今日は昼からか。じゃあゲーム世界じゃ明日デスゲームだな。


 俺たちは皆でぞろぞろ歩きながら目的地に向かう。

 廃墟と化したスタジオがある場所なんだけど、随分とそれっぽい建築物だな。

 出るぞって様子がありありと……


「ねぇ、ここ、幽霊の代わりになんかゴブリンいるんだけど?」


「妖精郷、近くにあるんじゃない?」


 ヤンキー座りしてるゴブリンが集落形勢していたので適当に蹴散らす。うん、俺らが何かするまでもなくマイネさんが率先してやりました。

 ゴブリンたちをいたぶる姿はまさに魔女のような、いえ、魔法少女、魔法少女っぽいですマンホール少女さん!

 

「まぁ、妖精郷に関しても気になるけど、とりあえずスタジオ向かおうぜ。ダンスコーチを手に入れたるのが主目的だからな」


 どこかのアイドル事務所と思しき廃墟へと入る。

 お、青い帽子のゴブリンいるぞ。

 ブルーキャップか?

 え。クルーラホーン? そんなよくわからん呼び方よりブルーキャップでいいじゃん。


 とりあえず、妖精たちはマイネさんにより次々と虐殺されて行き、最終的にマイネさんを見たら隠れ始める妖精たちを見ることとなった。

 これ、スプリガン居たら激怒案件じゃね? あ、妖精さんいるから奴が見てるわ。

 マイネさん死んだな。


「ちょっと、あんたたちも手伝いなさいよ?」


「いやー、妖精さんたちと敵対する必要が俺にはないので」


「マイネさんの活躍の場を奪うのはどうかなーっと」


「マイネがんばある」


 手伝う気のないメンバーにため息吐いて、マイネさんはさらに目についたレッドキャップたちを蹴散らして……それレプラコーンさんですよマイネさん。え、関係ない?

 まぁどれもゴブリンっぽいけども。


 上に行くほど妖精っぽさが出てくるな。

 ナックラヴィーだっけ? あとヘッドリー・コウ、ボーハンなどがでてきたが、ことごとくマンホールにより駆逐されていく。

 うーん、結構グリーンスキンが多いな。


 となると、この近辺にある妖精郷はゴブリンランドとかのグリーンスキン王国とかあるのかも?

 それってマイネさん要注意人物として報告されない?

 まぁそうなったら最悪彼女だけ切り離そう。


 っと、ここだここだ。

 アイドルの幽霊が出ると噂されてる第一スタジオ。

 皆用意はいいか? そんじゃ扉開くぞ。


 俺たちは扉を開く。

 ゆっくりと開かれていく扉の先には……無数のゴブリンたちが屯っていた。

 いや、むしろ地下アイドルのファンみたいにステージ上で踊る幽霊を見て興奮するように熱狂していた。


『乗って来たわよーっ! 皆ー、今日は来てくれてありがとーっ』


 俺の予想していた浮遊霊像を叩き壊された!?

 なんか凄く姦しそうな幽霊だ!

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