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711.廃図書館1

 結局いろいろなことが重なった結果、夕方付近になってようやく市立図書館を出ることになった。

 ユウたちは時間になったら帰っていったけど、他の面々もいろいろ時間が来たみたいで帰ってしまった。

 結局これから廃図書館に挑めるメンバーは案内人君、なの、勇者ブレイドの三名。

 ってかブレイド君残ったのか。


 俺たちチームは、ハナコさん、テケテケさん、アカズさん 、コトリさん、エルエさん、スレイさん、カルカさん、サユキさん、レムさん、アイネさん、ツチノコさん1号、ツチノコさん2号、祢々子さん、芽里さん、メリーさん、ニャルさん、テインさん、ローリィさん、 彩良さん、ユウキさん、 ヘンリエッタさん、散紅さん、シルビアさん、蛇々利たたりさん、メリッサさん、ティリティさん、稲荷さん、ギーァ、ディーネさん、ファトゥムこと妖精さん、ルースルスさん、ルルルルーア、キマリスさん、ナスさん、マイノグーラさん……多くね?


 これ戦闘になったらどうなるんだ? レイドチームになるのか、六人ぐらいごとに分かれるのか。さすがにそれはないか、多分全員戦闘参加可能になるんだろうな。

 廃図書館に出てくるだろう魔物たちは相手になるのかどうか。


「そういや案内人君たちはレベルどうなってんの?」


「運営から通知がありまして、第四イベント攻略後に元のレベルに戻すか選択方式にするらしいです。多分ですけど今のレベルの状態選ぶと思いますよ皆さん」


 だろうな。俺だってそうする。わざわざレベルダウン受け入れる必要がないし。

 そりゃ歯ごたえがないかもしれないけどな。適正レベル帯の敵と戦えばそれは問題なくなるし。


「おっと、ここだここ」


 廃図書館。適正レベルは150程。意外と高いな。

 でも俺ら全員が200超えてるから適正レベル以下なんだよなぁ。

 

「ど、どんよりしているの」


「本来ならまず来ることのないレベル帯なんだが、普通に下位レベル帯になってるんだな」


「第三イベントでレベルアップしすぎましたね」


 ブレイドと案内人の言葉はごもっとも。コトリさん倒したことで彼らもレベルアップしたからね。そりゃどうしようもない。

 本来ならコトリさんのレベル999だったのでそれを七回殺したってことで莫大な経験値を貰えるはずだったんだけど、参加人数で割ったらだいぶ経験値が下がったのだ。

 それでも皆最終的に今の俺と同じくらいのレベル帯になっちまったからなぁ。せっかく苦労してあげたのに追いつかれちまったよ。

 まぁ実質コトリさんに負んぶ抱っこされたパワレベだったけど。


「随分不気味なところじゃないヒロキ。こんなとこ行くの?」


 散紅さんちょっと先行しないように、多分それ死亡フラグだから。

 無防備に扉開いた瞬間現れた敵に頭から食いちぎられる奴だから。マミる気か。

 と、本当に無防備に扉を開く散紅さん。

 観音開きの大扉を両手で開いたその瞬間、暗がり上空から巨大なアギトが散紅さん向けて……


「ブレイブ・ブラスターッ」


 おお、一撃!

 初見トラップは勇者の手により破壊された。

 これが死亡フラグを物理で叩き折る一撃か!


「敵がいるな。今のなんだった?」


「さぁ? 口しか見えなかったな」


「光魔法唱えますね。ライト!」


 ルルルルーアさんが率先して光の魔法を使う。

 照らされた図書館内は……死霊がいっぱいだ。

 俺たちは即座に聖属性魔法使って浄化していく。

 ルルルルーアさんは参加しなくていいから。というか射線上に普通にヘンリエッタさんいるからな!

 あとハナコさん狙ったらマジ〆る。


「きりがないな。凄い大量の悪霊がいる」


「こりゃ廃棄されるわ」


「とか言いながら、皆さん普通に対処できてますね」


 俺のテイムキャラは基本八大魔法は全部覚えてるからな。

 魔法書まだまだあるから案内人さんも覚えとくか?


「え? いいんですか?」


「まぁ、俺からイベント立役者報酬ってことで、なのさんとブレイドもどうぞ」


「いいんですか? うわ、雷魔法使える! これでまた勇者に近づいた」


「ありがとうなの。はっ! まさかこれでなのの好感度を上げて彼女にするつもりなの!?」


 死神かと思えるくらいに真っ黒なローブを着込んだ白緑髪の少女はちょっと……いや、意外とありだな。彼女にするならって、これアバターだから本人の容姿と違うかもしれないじゃないか。というか白緑の髪なんて現実にあるか! 


「現実で会ってから言いなヒヨッコ」


「それ、本気で会いにいったら付き合う気満々じゃないですかヒロキさん」


「待て、落ち着け。相手の容姿が本当にこうだとは限らんだろう案内人君。それに俺にはハナコさん……とコトリさんが」


 あっぶね、コトリさんが凄い深淵の瞳で見つめてきてちょっと怖かった。


「変ね。ヒロキ、この辺の本、どれも見られないわ」


「引き抜く以前に触れないみたいだな」


「ちょ、妖精さんもカルカさんも勝手に触らないように。どこにトラップがあるかわからないんだから慎重に移動してくれよ。特に壁とか触らないように」


「はーい」


「とりあえず、悪霊は浄化してしまえばしばらく増えないみたいだな」


「というか、部屋を浄化しきればそこの悪霊はしばらくいなくなるとかじゃないかな」


「ってことは、一旦浄化を優先して探索は後に回した方がいいかな」


「探索してないとクリアできないトラップがあるかもですから一部屋ごとに浄化探索、を繰り返しましょうか」


 人数は多いし、戦力もあるが、皆結構慎重派だった。

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