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53.特殊な取得物

 どうやら倒したメレオン星人の数は212匹のようだ。

 丁度70個で三等分して余りの2個は俺のモノになるらしい。

 一応誘ってくれたからってことで余りはくれるようだ。

 というか、70個もあるからそれ以上はいらないんだろう。

 肉、悪魔召喚に使えるから残しとこう。

 レーザー銃も予備も合わせていくつか置いとくか、残りは売ってしまおう。

 許可証は、どうするかな? とりあえず半分は売っとくか。


「さて、後は何が残ってんだ?」


「えーっと、あ、ノーデンシス星人のドロップアイテムね」


 次に取りかかったのはノーデンシス星人のドロップアイテム。

 手に入ったのは仕込み杖とノーデンシス星人宇宙船搭乗許可証。

 そしてしわしわ宇宙肉。普通じゃなくてしわしわなのか。食えそうにもないなぁ。


「肉は、いいかな」


「私もしわしわはいらないわ」


「いらんけど、まぁ貰っとくよ。他の二つは二人で分けな」


「んー、でも敵の宇宙船乗ってもねぇ。仕込み杖貰っていい?」


「んじゃ俺は残った許可書貰います」


 結果、俺が宇宙船搭乗許可証、マイネさんが仕込み杖、未知なるモノさんが悪魔召喚の交渉に使えるだろってことでシワシワ肉を入手した。

 交渉、逆に怒られないだろうか?


「あとは巨大メレオン星人のドロップか。巨人肉になんの? 三人分あるからこれは皆で一つづつとして……経験値増加薬どうする? 二つしかないけど」


「あ、じゃあ俺遠慮します。他の余計に貰ってるし、レベルはハナコさんたちにパワーレベリングされてますから」


「ほんと? じゃあ遠慮なく」


「まぁ順当ではあるんだが。悪いな」


 これでメレオン星人達のアイテムは終了だ。

 あとは朱莉たちを家に送った時に貰ったイベント完了アイテムである。


「三人生き残ったからか、三人から貰ったんだっけ?」


「皆なぜか頬赤らめてヒロキに渡してたから俺らが貰うの気が引けるんだが」


「でも、三つとも同じ奴ですよ」


 手に入ったアイテムは少女の送り物。

 イベント完了アイテムということらしく、神隠しから救ってくれた貴方へ。という説明しか無いアイテムである。全部同じなので少女の贈り物×3となっている。

 さすがにこれを独り占めはマズいだろ。


「というわけでこれも三人で分けましょう」


「まぁ、多分イベント完了アイテムだからこれ以上の意味はないだろうけども」


「貰えるなら貰っとくが、後で返せとかいうなよ?」


 さて、とりあえずこれで今回のアイテムは全て配り終えたかな。

 倒した敵がほぼ一種類だけだった事もあって仕分けが楽でよかった。


「それで、ヒロキは今日何かすんのか?」


「とりあえず学校で輝君に今回のこと聞こうかと思って。もしかしたらもやっとしたところを解決出来るかもだからさ」


「成る程」


「あとメレオン星人の宇宙船置きっぱだろ、中で四人死んでるし、せめて埋葬位はしたいかな」


「律儀ねぇ。でも、そういうことなら」


「ああ。そういうことなら、俺らも付いて行っていいか?」


「え? でもほんと美味しい所はないっすよ、遺体以前にイベントだったメレオン星人の宇宙船が残ってるかどうかもわからんし」


「ソレを調べに行くのも冒険だろ。とりあえず小学校行こうぜ。俺一度行ってみたかったんだ」


「中学生が小学校侵入っていいのかしら?」


 まぁパーティー組んだらいけるかも?

 これからの行動が決まったので早速パーティーを組んで学校へ向うことにした。


 校舎内に入るのは簡単だったんだけど、やっぱり生活指導の体育教師に見付かった未知なるモノさんが強制退去扱いで首根っこ引っ掴まれて学校から追い出されてしまった。

 マイネさんと二人して彼を見送り、教室へ。

 丁度授業中だったのでさすがに入れなかった。

 うーん、あ、そうだ。


 マイネさんと二人、適当な空き教室へと向かう。

 すると、やっぱりだ。

 たった一人座席に座る説明士輝君がいらっしゃった。


「輝、さすがにそこにいるのはちょっと怖い」


「言ったでしょ、僕はこの学校の全ての教室に居るんだよ。で、何の用?」


「あー、っと朱莉ちゃんと一緒にさ、かくれんぼに行ったんだけどさ、そこで二人行方不明になったんだ」


「聞いてるよ、朱莉ちゃんたちヒロキ君にすっごく感謝してた。でも二人行方不明になったの? 四人で行ったんだよね?」


「いや、八人だな。そこでお前に聞きたいんだよ、行方不明になった存在が記憶から消えるなんてこと、あるのかな?」


「東の山だよね? そういうのは聞いたこと無いけど……あれ? そういえば朱莉ちゃんと遊ぶ子は良く居なくなるとか聞いたことはあるかな? 朱莉ちゃんに何か理由があるのかも?」


 朱莉ちゃんに? そっか、個人のスキルとかそんなモノが関係あるのかもしれないのか。

 NPCの子供たちには人物鑑定してなかったなぁそういえば。

 となると、各NPCに個別スキル持ちとかいるのかも? 今度鑑定してみるか。

 とりあえず手始めに……


 名前:説明士 輝

 種族:人間? クラス:学園七不思議

 二つ名:多重同時存在、説明士

 Lv:???

 HP:10/10

 MP:10/10

 TP:10/10

 GP:10/10

 状態:普通

 技スキル:

  ???Lv???:   ???

  ???Lv???:   ???

  ???Lv???:   ???

  ???:        ???

  ???:        ???

  ???:        ???


 いやいやいや、普通に人間か怪しい存在だった!?


「あー、鑑定したー。ダメだよヒロキ君。人を鑑定する時は相手の許可貰わないと。すっごく不快なんだから」


「え、そうなのか!? す、すまない。鑑定って気軽に出来るもんだと思ってたんだが」


「人によっては好感度高くても鑑定一回で嫌悪状態になることもあるんだよ。まったくもう。他の人にはしちゃダメだよ」


「気を付けます。というか、そういうことは鑑定スキル手に入れた時に教えてほしいんだけど」


「それはそれで、自業自得もあるからダメでーす」


 あー、これは運営、悪意を持って狙ってやがるな。輝君なら笑って許してくれるみたいだけど他の誰かに鑑定すると大問題に発展してプレイヤーが割りを食う奴だ。

 ということは下手に書き込むと消される奴だ。

 ここの動画はカットしとこう。カットする事忘れないようにメモに書き込んどくか。

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