475.仲間の状況確認16
さぁ、最後の一人、コトリさんだ。
能力値はどう考えてもハッカイのステータス。
もはや人智が勝てるのかどうかすら不明の呪詛の塊である。
名前:子取箱
種族:祟神 クラス:祟神
二つ名:全ての女を呪うモノ、呪いの子取箱、地獄の門を開く者、不死者を従えし者、外なる神を降す者、諸刃之呪、超特級呪物
Lv:999
技スキル:
コトリの呪い: 女性特攻&赤子特攻を得る。任意の敵女性キャラにコトリの呪い(永続)を付与する
スキル上限解除: スキル枠の概念を取り払い、ON・OFFによる使用不使用型に変える
神眼: この世全てを見ることが出来る。
呪殺: 呪殺属性の遠距離攻撃。呪怨、畏怖、絶望、諦観、即死、永眠付与
神聖貪食: 聖属性への攻撃極特化。この属性攻撃を受け過ぎると堕天する。
呪滅結界: 自分周辺から半径Lvmの結界を張る。結界に触れた敵に呪怨、畏怖、絶望、諦観、即死、永眠付与
コトリバコ: その箱が開かれる時。コトリバコが■■■■■■となり、セカイが終わる。
物理無効: 物理攻撃が効かなくなる。
精神汚染SSS: 見る者に精神汚染を与える。任意調節可能。
料理上手C: 料理が上手くなる。ランクにより上昇値が変化、Cで一般調理師の美味しさ
一族郎党皆殺し♪: 呪いたい対象の家に設置すると勝手に死滅します。ただし、コトリさんの気分次第。
闇への誘い: 呪い状態の敵性存在を死へと誘う。
リンフォン: その扉を開いてはならない。
簒奪の御手: 触れた相手のHPとGPと気力を一定量奪い去る。
深淵の捕食: 暗い穴を作りだし敵性生物を捕食する能力。
呪殺反射: 呪殺系スキルを反射する。
亡者の誘い: 地獄門から漏れ出た腕が生者を招く。
正二十面体: 神聖なる宝具は何者をも通さない。隔絶結界を作りだす。
七つの御霊: 其れは七度滅ぼされても復活する。
異界の王: 異世界の呪物を召喚する。
汚染地帯: 其れはそこにいるだけで周囲を汚染する。任意調節可能。
七変化: 倒されるごとに強くなる。
聖句箱: コトリさんが存在する限り何度でも甦るエルダーリッチを使役する。
聖絶: 聖なる存在を押し留める結界を張る。
心象具現・呪怨胎災: 自身から一定地に限り、特殊フィールドへと塗り替える。
輝くトラペゾヘドロン: ニャルラトホテプを呼び出します。使役しますが何か?
絶望之大地: 自分から一定範囲の大地を冒涜されし大地へと変化させる。常時呪怨、畏怖、絶望、諦観、即死、永眠、コトリの呪い付与
クリフォトの実: 周囲の負の感情を吸収し、自身の能力を強化します。
堕落の吐息: その吐息は全ての神聖属性を堕落させる。
絶技・失楽園: 天に座する者たちよ、我が呪を見よ!
これ、初手でぶつけて大丈夫なのかな?
なんかもう絶対クレームが運営に向かう気がひしひしする。
ま、それは運営側で何とかするか。
俺は頼まれただけ。イベントでの敵として配置もやり方も全部任せると言われてるから、そりゃ勝ちに行くに決まってる。
「旦那様、いかがでしょう?」
「ああ。これなら十分時間を稼げるだろ。コトリさん、君のイベント時の行動なんだけど……」
他のメンバーにはある程度の流れを伝えてここに来たら全力で抗え、みたいな感じで伝えてる。
でもコトリさんに関しては別だ。
「まず初手集まってるスタート地点を単騎で襲撃頼む」
「まぁ、なんて悪辣。でもそれはとても楽しそうですわ」
「結界で逃げられないようにしてあとは日数稼いでくれると助かる。二十一日もあるから十日くらいはスタート地点に釘付けにしたいところだ」
「あら、それだけでいいんです? 最後までやってもいいですよ?」
「せっかくのお祭りにソレは無粋だろ。十日経っても向こうが負けるようなら一度撤退して最後の場所で待機してほしい。逆に倒されるようなら四回まで死んでもよし、それ以上は危険だから一度退いてくれ」
「私はすでにハッカイですよ旦那様、それでも退く可能性が、あると?」
「この世界に絶対はないからな。プレイヤーは俺みたいなのがゴロゴロいるんだ、レベルこそ俺が先行してるみたいだけど変なスキル見つけてる奴がいるかもしれないし、スキルを組み合わせてコトリさんの想定外を狙ってくるかもしれない。だから常に最悪の可能性を考えて行動するんだ」
「わかりましたわ。不本意ですけど、もしも七度の命、四つまで落とすようなら、いえ、三つ落ちた時点で引きます。それ以外は十日経つまでスタート地点で釘付けにする、ですね」
それからいくつかコトリさんと打ち合わせを行う。
万が一、億が一があるのがプレイヤー同士の戦いだ。
なので作戦は二重三重に張り巡らせるのが常道なのである。




