336.プールに行こうぜ!
化け物村でのレベリングは時間はかかったものの、なんとか全員レベル90台までレベリングが終った。
正直疲れたのでその日はそのままUFOに戻ってログアウト。
ログアウト後もさっさとそのまま寝ることにした。
あとで風呂入ってなかったと気づいたけど、まぁ別に夜に入る必要はないので起きてから朝風呂、というか早朝風呂を嗜んだ。
そのあと食事をして動画の編集をして、食材がなくなったので買い物をするために服を着替えて。
そして、まだ店が開いてないことに気付いて愕然。
コンビニで買うのもアレなのでゲームで一日分過ぎた後で買いに行くってことでやることメモだけ残してゲームを開始することにした。
「と、いう訳で、アラクネ店でファイちゃんとかハロウィーズと合流してそのままプールに向かおうと思います」
「さんせー」
「りんりんとレイレイもその辺りで合流するって」
本日、ついにプール行きが確定しました。
デスゲームがあるらしいけど、始まるまでは普通にプール遊べるからその間に目いっぱい楽しもうってことでプールが開店する前にアラクネで水着を受け渡してもらい、その足でプールに行って、人がいっぱいになって混みだすまで遊ぼうってことになった。
皆水着を着られるからか、すっごく楽しそうだ。
俺もハナコさんの水着が見れるから今からワクテカしています。
一緒にプールに入って泳いでウォータースライダーに乗ったりして、くぅぅ、夢が広がりんぐっ。
「おはよーございまーっす」
「あら、今日は新しい子はいないのね」
「ははは、そんな女性をとっかえひっかえする外道みたいなこと俺がするわけないじゃないっすか」
アラクネ店につくと店長さんにそんなことを言われた。
ほんと心外だぜ。
俺はハナコさん一筋だってのに、何を勘違いしてるんだか。
水着を受け取っていると、ファイがやってくる。
武器屋の娘さんはこんな日も一人でここまで来たらしい。
案外心が強いよな。
女の子の一人歩きとかよく親御さんが許してるな。ここら辺化け物とか怪人とかでてくるのに。
店を出ると、ちょうどハロウィーズもやってきた。
そしてりんりんさんとレイレイさんも少し遅れてやってくる。
これで向かうメンバーは全員かな。
「そういえば、来るかなって思ってたユウさんたちログインしてないわね」
「現実世界が忙しいんだろ。それにしては、レイレイさんとりんりんさんは普通に毎日ログインしてるよな」
「ふふん、すごいでしょ」
「いや、褒めてないあるよ」
さ、全員揃ったし、プール行こうぜ。
俺たちは雑談しながらゆっくりと歩き出す。
電車に乗っていくことになるんだけど、皆が一緒だから変なことになったりはしないだろ。
しないよな?
……
…………
………………
よかった。何もなかった。フラグブレイカーありがとう。
なんとなくもう一度異世界行列車に乗せられるかと思ってただけに何もないと逆に拍子抜けするというか、いや、別に何もない方がいいんだけどな。
あ、それと電車に揺られてる途中で思い出したんだけど、未知なるものさん誘わなくてよかったんだろうか?
マイネさんに聞いてみると、未知なるものさんだしいいんじゃない? とのことで、誘うつもりもなさそうだ。
そういうことなら、と俺も誘うことはせずに事後報告だけ伝えておこう、とメモしておく。
メモ、なかなか見ないんだよな。忘れないことを祈っておこう。
「おー、プールに受付あるのか」
「いやいや、ヒロキンさんプール来たことないの?」
「市民プール? なにそれ、おいしいの? こちとら学校のプール授業以外プールなんてもの使った覚えはございませんが?」
「うっわぁ……」
なんだよ、別にいいだろ。誰にも誘われたことないんだから、一人で行くもんでもないしさプールなんて。
「ほらほら、受付は済ませたから着替えに行こう。えっとハロウィーズの男性陣は使い方わかる? あ、それじゃヒロキさんに教えてあげてください」
りんりんさんにお願いされたハロウィーズ男性陣がいい笑顔でサムズアップしている。
俺、どうなんの? あと正義の味方な三人もプール初使用みたいですが? すごく困惑しているぞグレートマンたち。
フランケンイエロー、ウルフブラック、ドラッキュブルーの三人からご指導を受けながらロッカーを選んで着替え、荷物を入れ……アイテムボックスがあるからこっちに放り込んでおこう。
ロッカー、俺は要らないな。
とりあえず着替えればいいんだろ。
教えがいがない。とか言われながら着替えを終えて、キカンダーさんたちはロッカーのカギを腕に巻いて準備万端、なんで皆揃ってブーメランパンツなんだよ。誰か一人くらいボクサーパンツ系の水着にしなよ。




