267.報償は各自持ち帰りのようだ
名前:ギーァ
種族:突然変異種 クラス:暗殺者
二つ名:産まれた時から優等生、端末体
Lv:5
HP:320/320
MP:40/40
TP:200/200
GP:30/30
状態:普通
技スキル:
残像Lv2: 残像を残す動きで相手を翻弄します。
得意武器・鎌Lv3: 鎌を持つことで攻撃力が上がります。
暗殺Lv1: 相手が気付いてない場合、攻撃が全てクリティカルヒットになる。稀に即死。
忍びの一撃Lv1: 相手が気付いていない場合、初回攻撃のみ攻撃力が10倍。
微振動: 常に震えています。意味はありません。
闇無効: 闇属性攻撃を全て無効化します。
え、弱!?
ギーァ、このステータスで本戦出場してたのかよ!?
しかもスキル一つ意味無しクズスキルで埋めてるし!?
こいつ、身体能力だけ滅茶苦茶高いのでは?
「ギーァ?」
「ま、まぁいいや。気を取り直して、皆集まったようだし、そろそろイベントの戦利品仕分けしようぜ」
「と、いっても基本賞状とかしか無いわよ。スキルブックは個人で使っていいと思うんだけどお姉さんは」
あー、それは確かにその方がいいのか。
俺応援してただけだから皆が手に入れたアイテムを接収するのは気が引けるしな。
「じゃあ、個人で使わない余ったものとか用途が分からないアイテムだけでいいや」
「では、私から。こちらがエキシビジョン参加によるアイテムです」
まずはコトリさんが取り出して来たエリクサー。
もしもの時用に全回復アイテムは必須だろうし、今のコトリさんには不要だろう。彼女を倒せる存在が出て来たなら必要になるけど現状戦力過多すぎる。
あの天津神戦用にこれは保管しておこう。
とりあえずコトリさん持っといて。
あとは……なんだこれ? コトリバコレプリカ?
コトリバコとは違って呪物ではなく匣だけ?
ああ、置きモノとして使ってくれってことか。ただの箱だしいらんだろ。
あ、これ開けるのか。
ひぃ!? 開けたら血溜りの内部が!? しかもこれ食品サンプルと同じ方法で作ってあるらしい。
なるほど、好きな人は好きそうな置きものだな。参加賞として配られたそうだ。
その中に本物一つくらい混ざってない? 大丈夫?
「まぁこれはトロフィールームに飾っとくか」
「はい、私と思って大切に保管してください」
「コトリさんはコトリさんとして大切にするよ」
おっとコトリさんが頬赤らめていやんいやんし始めた。
ちょっと狙って言ってみたけど意外と効果あったな。恥ずかしいけど。
『エリクサーにアムリタ。私達が貰ってるアイテムの一部も高難易度ボス戦の為に各自持っておきましょうか』
「ああ、そういえば。私優勝したじゃない。こんなチケット貰ったんだけど」
「えーっと……ホーム建築券? ああ、自分のホームをこの券使えば建築できるのか。既に、あるんだよなぁ、土地も家も」
宇宙人から奪い取った家だけどな。後便利すぎて普通の家買うより断然いい。地下施設でも作ろうか? むしろ誰かにあげちまうのが良いか。
「俺らには不要だなぁ。誰かにあげるか?」
「んー。まぁその内使うかもだから一応持っておくわ。この家が手狭になることはなさそうだけど。遠くに別荘欲しいとかなるかもじゃない」
「あー、確かに。金持ちは思想が違うなぁ」
「ちょっと、ヒロキだって今は金持ちじゃない」
「そうなんだよなぁ、現実も仮想も金があり余ってんだよ。何か使うべきかなぁ」
高ランクのダンジョン向ったら一気に増えた。主に廃病院クリアしたせいだ。
「無人島でも買って開拓するか?」
「やることなくなったらすればいいじゃない」
「それもそうだな。アカズさんの提案に乗ろう」
「んー。皆に見せるアイテム、殆どないかも?」
「そうじゃのぅ。基本賞状や記念メダル、回復アイテムやスキルブックじゃしなぁ」
「スキルブックは各自で使ってほしいモノ覚えてくれればいいよ。ギーァもスキルブックAくらい貰ってるだろ」
「ギーァ!」
「「シャー」」
ツチノコさん、結局二匹になったままだなぁ。
身体検査したけど、両方健康体で問題無し、どうやら完全にただのバグで増殖してしまったようだ。
運営さんが即座にパッチ当ててたけど既に二匹になったツチノコさんはどちらを消すかでモメにモメ、結果的に二匹とも消されることなく存在することになった。
これ以上は増えないらしいけど減ることもないようだ。
本人たちは気にしてないようだから、まぁ問題は無いか。
問題が出てきたらまた運営に問い合わせればいいでしょう。
ツチノコさん幸運持ちだから二匹に増えて幸運も二倍でむしろ得した気がするしね。




