260.新たな目的確認
イベント終了翌日。
イベント途中に上げた廃病院動画とコトリさんのステータス詳細は阿鼻叫喚の大炎上だった。
当然おひねりも多く、俺の現実資金がウハウハである。
コトリ様様ですなぁ。
無一文で始めたゲーム。今では確定申告が怖いくらいだぜ。
ふふ、チューブで稼いだ金の確定申告ってどうやりゃいいんだ?
やべぇ、捕まる前にやり方調べとかないと。
まぁ、その辺りは今回のゲーム終わってからでいいだろ。
とりあえずゲーム内メモ帳に書いておこう。
さて。ログインした俺は皆を会議室へと集めさせて貰った。
正義の味方さんたちもなぜかご一緒するらしく、物凄い大人数になってるんだけど、まぁいいか。
これからやるのはイベント終わったしこの先どう行動するか、を再確認するためである。
「んじゃま、第二回、この先どうすんだ会議~」
二回目になるかどうかすら覚えちゃいないがそこはどうでもいい。ノリでいいんだこんなもんは。正式な会議って訳じゃないからな。
「ホワイトボードに書かれてるのはまだ消化出来てないイベントな。あと俺の思い付く限りの新規イベントも書いておいた」
ホワイトボードに書かれているのは、
虫相撲大会:虫の採取と訓練 大会日時の把握
都市伝説探し:コトリさん発見 ターボバァ高速道路出現中
スレイさんの改造計画:改造用因子提出済み
プール:ハロウィーズやファイさんと共に
ディーネさんアイドルデビュー:未定
幻想生物巡り:そのうちに
アイネさんの仲間、宇宙人を見付ける:未定
ハナコさんとデート:いつか必ず(皆と個別デート)
ルースさんを天界に帰す:未定
妖精さんを妖精郷に帰す:未定
んで、終わったイベントが、
第二回イベント個人戦に参加?:七不思議後、遊園地行って、廃病院でレベリングしてから位
七不思議見ていく:今日の夜間 時間が合わないのでユウたちは別日
遊園地チケット:皆で行こう
七不思議クリアしたから次は別の土地の七不思議クリアするべきか。
あと遊園地は消失してデスゲームに巻き込まれたからデスゲーム委員会とかいうのに注意しとかないとな。
廃病院でのレベリングは終わったし、あそこコトリバコ置かれたせいで敵が極端に減ったんだよなぁ。コトリさんに回収して貰ったけど、エネミーの数復活できたんだろうか?
まぁもう行かないから別にいいか。
「んで、このイベントたちに追加するのがこちら」
別の学校の七不思議巡り
カルカさんの鞭更新
「ん? これだけなのかい?」
尋ねて来たのは快晴レッド。
この会議には俺のテイムキャラに加えて、マイネさんのテイムしたグレートマンさん、キカンダーさん、ジェイクさんの四人。
カイセイジャー、プリピュア、ハロウィーズ、超能力少年隊が集まっている。
あ、あと未知なるモノさんと謎の黒い生物が俺の隣に。
「ギーァ」
なんでいるの君?
まぁいいや。敵対する感じじゃないし、マスコット気分なのかな?
「とりあえず喫緊の消化イベントはこの辺りですね。稲荷さんの虫採りは終えてますけど訓練はしてませんし、大会出場とかもしてないですからね」
「ふむ。では現状は今残っているイベントの消化というところか」
「そんな感じですかね、あ、それと見付かったらですけどコトリさんが呪い系アイテムが欲しいとか。特級呪物でレベルが上がるみたいです」
「すでに450あるんだろ、これ以上強くしてどーすんだよ。一人強すぎだっての」
「未知なるモノさん意外と善戦してましたよね。女の子助ける余裕あったし」
「い、いや、ぎりぎりだったぞマイネさん。ほんとに少し気を抜けば即死のオンパレードだったし。ありゃ確かに普通の対戦に出てたらブーイングしかなかったわ」
「うふふ、少々はっちゃけ過ぎたかもしれませんね。旦那様が見ていて下さっていると思うとついつい、でも、だいぶ手を抜いてたんですよ? 運営側からぎりぎり倒せるか倒せないか位で頼む、って言われてましたから」
確かにコトリさん、最初の方物理無効スキル使ってなかったもんな。呪殺結界も一度破壊された後は張り直さなかったみたいだし。
攻撃の頻度も相手の状況を見ながら減らし過ぎないようにしてたみたいだし。
きっちり一時間半使えるように調整していたらしい。
「はは、接待されて敗北してたのかよ」
「レベル差があり過ぎましたね。アイテム貰えたみたいだけど、出なくて良かったぁ」
マイネさんは精神的なトラウマ貰うと確信して速攻で見学側に回ってたからな。
俺と共に未知なるモノさんを応援してたのを……そういえばあの時もギーァ居たな。
二匹になったツチノコさんと三人? 三匹? で楽しそうに観戦していたよ。
「ふむ、ではどこかのタイミングでいいので正義の味方を集めて会議をしたいんだけど、イベントの一つとして参加しないかい?」
「いつもの会議と違うんです?」
「ああ、別の場所に居る正義の味方たちも可能な限り参加して貰おうと思ってね。映像会議を行おうと思ってるんだ。ある程度時期が固まったら教えるよ」
なんか面白そうだし参加しよう。




