21.ステータスを確認しよう
「やったー、これで外出られるわっ。小学校の廊下走りまわるの飽きて来てたのよ」
え、それ飽きるモノなの!?
テケテケさんの存在意義みたいなもんだよね?
「あ、そうだ。テケテケ、あなた他の七不思議って知らない?」
「んー? この学校でしょ。音楽室位しか知らないかなぁ。理科室の人体模型とかニノキンさんは別の学校でしょ?」
やっぱ一度調べて来た方が良さそうだ。
今日の探索はこの位にして家に帰ろうかな?
無理して詰む必要もないし。情報があるならソレを手に入れてからの方いい気がする。
開かずの間とか、なんか攻略する方法とかないものか。
「そういえばさぁヒロキだっけ。私のステータスとか確認しなくていいの?」
「え? ステータス?」
そういえば全然確認とかしてなかったな。
折角だから自分のも見てみるか。
「テイムキャラのステータスは対象を見てステータス表示と告げれば見られるわよ」
なるほど、じゃあステータス表示っと。
名前:テケテケさん
種族:怨霊 クラス:七不思議ボス
二つ名:むちむちぼでぃ
Lv:36
HP:3016/3016
MP:666/666
TP:666/666
GP:1000/1000
状態:普通
技スキル:
追跡Lv30: 対象を追跡する能力。
霊撃Lv40: この世ならざるモノを攻撃することが出来る。
魂刈りLv10: 稀に相手を即死させる。呪いを付与。
腕走り: 腕での走りが早くなり、上半身が安定する。
鎌Lv20: 鎌系統のスキルを覚えます。
浄化耐性(中): 浄化属性への耐性が増えます。
おー。さすがボス。レベルも36とか強すぎませんかね?
しかも二つ名持ち……二つ名についてはあえて何も言うまい。
「ちなみに種族の怨霊はエクトプラズムによる実体化ができるようになった悪霊とかのことね」
ふーん。よくわからないからとりあえず頷いておく。
名前:ハナコ
種族:幽霊 クラス:七不思議ボス
二つ名:皆のアイドル
Lv:40
HP:3628/3628
MP:666/666
TP:666/666
GP:1200/1200
状態:普通
技スキル:
赤いちゃんちゃんこ: 相手を赤く染める攻撃スキル。
霊視Lv40: この世ならざるモノを見ることが出来る。
球遊びLv26: 球技の上手下手に影響。
鬼火: 鬼火を出現させることのできるスキル。
魅了Lv27: 相手が見惚れることがあります。
物理無効: 物理攻撃が効かなくなる。
そしてこれがハナコさんのステータス。
基本GP消費の鬼火だけでカタが付くらしいので、それ以外はほぼ使った事もないそうだ。
赤いちゃんちゃんことかどんな攻撃スキルなのかすら謎である。
そして、テケテケさんとのレベル差からして、テケテケさんをまずは倒して、テケテケさんを倒せる実力を持った状態でハナコさんに挑めってことなんだろう。
「むぅぅ、私より高い、だとぅ」
「ふふ、私の勝ちぃ」
踏ん反り返るハナコさん、無い胸張ってる姿にもう、メロメロです。
「それで、ヒロキ自身はどうなの?」
「え? あ、そういえば俺のステータス確認してないな」
名前:ヒロキ
種族:人間 クラス:小学生
二つ名:なし New▼
Lv:10
HP:140/140
MP:60/60
TP:60/60
GP:20/20
状態:普通
技スキル: New▼
テイムLv10: NPCや敵をテイミングすることが出来る。
霊視Lv10: この世ならざるモノを見ることが出来る。
幸運Lv3: 善い事が起こるようになります。
ラッキースケベLv2: 女性系とのちょっとえっちなイベントが起こる気がします。
蹴り技Lv5: 蹴り系統のスキルを覚えます。
得意武器・無手Lv12: 武器を持たないことで攻撃力が上がります。
「おー、レベル10になっとる」
「幽霊刈りまくったものね」
「おねーさんをテイムしたのも経験値になってないかしら?」
「あの、この▼はなんなのかな?」
「え? あ、ヒロキ初期の説明、結構聞いてないでしょ」
というか、既にほぼ忘れた気がする。
俺にモノ覚えを期待する方が間違ってるんだ。ハナコさん関連以外ほぼ覚えられないぞ。
「その▼を開くって念じてみなさい、選択できる二つ名が増えてる筈よ」
二つ名:
ジャイアントテイム:20以上離れたレベルの存在をテイムする。格上のテイム確率が増加。
お化けなんて怖くない:霊体系への効果的攻撃スキルを持たない状態で霊体系を撃破する。
お、おお二つも増えてる!?




