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189.稲荷さんの虫決定

「さて、これが今回手に入った虫たちだ」


 自宅へと帰りついた俺達は、早速皆で入手した昆虫たちを見せ合うことにした。

 ちなみにオニグモのドロップアイテムはここには出さないので、確認は後々である。


 ベーヒアル

 チェンソーカブト

 シザークワガタ

 アリジゴク

 クロアリ

 グンタイアリ

 ヒアリ

 ナナフシ


 うん、まぁそこまで変わった昆虫は、上三つだけかな。

 ベーヒアルはとりあえず自分用に一匹確保しといた。使わないだろうけど昆虫図鑑とかでコンプリート要素ありそうだからね。とりあえず採取したよ。

 他のメンバーが手に入れた虫は……

 ユウとアイネさんが手に入れたのが、こいつら。


 アカイロオオカブト

 アオイロコクワガタ

 ジゴクチョウチョウ

 モンシロガ

 ライデンアント


 意味不明なのばっかじゃん。良く見付けたな。

 んで、スレイさんとカルカさんは?


 コメツキバッタ

 ナナホシテントウ

 リオック

 ライダーバッタ

 スズムシ

 アリジゴク


 ライダーバッタってなんだろう?

 まぁいいや、肝心の稲荷さんとアカズさんは?


 カブトムシ

 クワガタムシ

 コガネムシ

 タマムシ

 ゴミムシダマシ

 フンコロガシ


 いや、フンコロガシなんて何処に居たんだよ!?

 なんという見事な普通の虫たち。

 ゴミムシダマシなんて初めて見たわ。

 で、どの辺りがダマシなんだこれ?


「それで稲荷さん、どれを自分の虫として使うの?」


「うむむ……どれがいいんじゃ? とりあえず、ワシらが採取した昆虫は却下じゃな」


「我々は因子が手に入ったからそろそろお暇するぞダーリン」


「妹が済まない。手術に使える素材が手に入るといつもこうなのだ」


 わかってるよ、行ってきな。

 というか、改造したいって人が来る気配、ないなぁ。

 まぁ、本人たちが満足なウチは放置でいいか。


 スレイさんとカルカさんが去って行く。

 って、なんでアイネさんまで着いてくの? まぁいいけども。

 

「やはり強そうなチェンソーとシザーか? しかしのぅ、ライデンアントやライダーバッタも捨てがたい。あるいはジゴクチョウチョウか? アカイロオオカブトはどれ程の強さだろうか? アオイロコクワガタ、意外とシザーより強いとか?」


 稲荷さん、これはもうしばらく動きそうにないな。

 折角だし全部持ち帰って悩んどきなよ。


「ヒロキよ、虫相撲でどれが強いか調べよう!」


「いや、虫相撲しちゃうのかよ。まぁいいけども」


 折角だし遊戯室に虫相撲用のキット作るか。

 と言っても切り株設置するだけでいいみたいだけど。

 タクト用の木の枝を二人分用意しておくか。


 モニタールームに向って切り株を設置し、遊戯室へと向う。

 遊戯室では闇のカードゲームでキカンダーさんとグレートマンさんが遊んでいた。

 いや二人とも、正義の味方が何してんの?


「では、まずはチェンソーとシザーからじゃな!」


「強いの分かってんだし、この二匹はキープでいいんじゃね?」


 ユウの言葉にむぅっと唸る稲荷さん。


「それもそうじゃな。ではジゴクチョウチョウとライデンアントから始めよう」


 何故その二体をチョイスしたんだろう?

 まぁいっか。

 んで、俺はアントの方でいいの?


 虫相撲開始。

 皆に見られながらってちょっと恥ずかしいけど、木の枝持ったらなんかこう、強くなった気がしてくるといいますか。

 いくぜアント!


「ゆくのじゃジゴクチョウチョウ!」


 ひらひらと舞うジゴクチョウチョウ。

 どの辺りが地獄かは分からないが、とりあえず攻撃だ。

 えっと、確かこうやって振ればスキル使うんだっけ?


 お、なんかバチバチいい始め……おおおっ!?

 放電したライデンアントの触角から雷撃が迸った。

 それは鱗粉を伝って瞬時に燃え広がり、ジゴクチョウチョウを焼き払う。


「ぎゃぁぁぁ!? ワシのジゴクチョウチョウがぁぁ!?」


 チョウチョ系の意外な弱点見付かったな。

 なんか、すまんジゴクチョウチョウ。

 まさかここまで殺傷力高い一撃になるとは思わなかった。


「ら、ライダーバッタ、ゆけい!」


 あ、ズルい、こっちが変更する前にバッタ使いやがった!?


「くらえ、バッタキック!」


 おお、凄いジャンプ!?

 そして、放電したアントに自分から突撃したバッタ君はジュッと音を立ててこんがり焼けた。

 辺りに何とも言えない臭いが充満する。


「なんという……ええい、こうなればアリジゴクを……」


「ストップ稲荷さん。それだと折角の手持ちを失うだけだからね、ライデンアントは稲荷さんにあげよう」 


「む、し、しかし……」


「全部稲荷さんの虫として扱うんだから自分の手持ち消費してどうするんだよ。ほら、アリジゴク仕舞って、赤色と青色の実力を見ようぜ」


 それから、他の虫でいろいろ試してはみたものの、結局稲荷さんは一度も勝つ事が出来なかった。

 稲荷さん、必ず負けるようになってるんだろうか? 不思議だ。

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[気になる点] シャッガイからの昆虫とかも居そう
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