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172.妖精さんは帰りたい

 所変わって居間へとやってきた。

 皆がくつろげる場所として結構広めの部屋なので、全員が集まるには丁度いいのだ。


「ウァッ!」


「あ、グレートマンさんお帰りー」


 そういや今日いなかったな。

 どこか行ってたのか。


「な、なるほど、成る程? 私はつまり、その爺さん、に闇のゲームで負けて瓶詰にされた、と」


 ユウキさんの言葉にようやく理解してくれた妖精さんがテーブルの上で四つん這いになっている。

 それにしても、なんでメリーさんはわざわざ人形になって一緒にテーブルに玩具の椅子置いて座ってるんだろう?


「そしてあんたがそこの女に勝って闇のゲームを手に入れた際に、瓶も手に入れたから、私を開封した。そっか、恩人なのか。はは、そっか……」


 すっげぇ納得できてなさそうだけど、ゆらり立ち上がり、俺に改めてお礼をする妖精さん。

 礼儀は正しいようだ。ならばそれ相応に扱わせて頂こう。


「それで、妖精さんはこれからどうすんの?」


「どうする? って言われても……妖精郷に帰りたいけど、帰り方分かんないし……」


 そもそも何処で捕まったんだろう?

 その辺りの設定があるのかどうか不安だから聞いておかしくなられたら怖いなぁ。

 黙っておこう。


「それじゃあ新しいクエストねヒロちゃん」


「そうだね。新イベント、妖精さんを妖精郷に帰そう、開始だね」


「やることリストじゃったな今どれだけあるんじゃ?」


「えっと……」


七不思議見ていく:今日の夜間 時間が合わないのでユウたちは別日

遊園地チケット:皆で行こう

虫相撲大会:虫の採取と訓練 大会日時の把握

都市伝説探し:コトリさん発見 ターボバァ高速道路出現中

スレイさんの改造計画:改造用因子提出済み

プール:ハロウィーズやファイさんと共に

ディーネさんアイドルデビュー:未定

幻想生物巡り:そのうちに

アイネさんの仲間、宇宙人を見付ける:未定

ハナコさんとデート:いつか必ず

ルースさんを天界に帰す:未定

妖精さんを妖精郷に帰す:未定

第二回イベント個人戦に参加?:七不思議後、遊園地行って、廃病院でレベリングしてから位


「こんなとこかな?」


「結構あるのぅ」


『いつのまにか私とデートすることになってるの、なんで?』


「何故です旦那様。私とのデートもお願いしますッ」


「あ、ちょっとコトリ、だったら我もだダーリン。二人きりデート!」


「えぇと、まぁアレだな。皆と個別デートも考えた方がいいのか」


「ちょ、ウチは別に……」


「うっさいユウキ、あんたヒロキさんの奴隷なったんやから大人しくデートされとけ。っつーかウチんかわりに抱かれて来いっ」


「嫌や!? ウチ男やっちゅーねん!」


「今は女でしょうよ!」


 姉妹仲、悪いんだろうか?


「思い付く限りのヤツでしょ。とりあえず優先順位決めときましょ、ヒロキ」


「それもそうだな。えーっととりあえず喫緊の予定だと七不思議の残り行く予定だ。とりあえずウチの学校のヤツ。ただ、今日はユウ達は連絡付かなかったからあいつ等と行くのは後日だな」


「他の学校のはまだ行かないのね?」


「まぁその辺りはおいおいでいいかな、と」


 とりあえず、順番的には七不思議、遊園地、廃病院、格闘大会だろうか?


『そうね、時期的にはそんなところかしら?』


「あらぁ、廃病院行くのね?」


「ああ、コトリさんがいるし、大会前に皆のレベル底上げ出来れば、って思うんだ。ボス倒さなくてもレベリングだけならできそうだし」


「果たしてそう上手くいくかしら。ヒロキンさんのことだしやらかすか巻き込まれてややこしい事になりそうよ」


 うぐ、それは否定できない……


「まぁその辺りは任せればよかろ。コトリは構わんのか? パワーレベリングに付き合わされるわけだが」


「旦那様が望まれた事ですし、私は別に、利用するだけして、捨てる訳じゃ、ないでしょう?」


 やめて、深淵の覗く眼でギロリと見つめて来るのはやめてください。


「捨てたりしないから安心してよコトリさん。それよりその後のことどれを優先する?」


「あまり待たせてもアレだし、ハんぅ?」


 スレイさんがポロリしそうだったので思わず口を塞ぐ。

 あっぶない。折角内緒にしてるんだからマイネさんの前でその言葉は……


「ヒロキンさぁーん? 何か、隠してるわよね?」


 くぅ、察しが良すぎる。正義の味方関連に関してだけなんて感をしてやがる。


「ちぇー、後で自慢しようと思ってたのに」


「ほほぅ、で、何かなぁ? 正直に、教えてくれると嬉しいな」


 あ、これ嘘付いたらマンホールで頭カチ割られる奴だ……


「プールにハロウィーズの皆さんと行く約束してます」


「なにそれっ! 私に内緒で正義の味方とプール! しかもそれを自慢しようとしてたなんてっ。私がNPCなら好感度一気に下がってたわよ!!」


 NPCじゃなくても下がりそうなのですが。


「当然、参加します!」


「はい」


「水着は何処で手に入れたの」


「えっと、鍛冶屋の知り合いの衣装店で……」


「案内、してくれるよね?」


 え、笑顔の圧力……


「サユキさん達の水着も作る予定なので、明日行く予定でした」


「一緒に行きます、拒否は認めません、Yes オア ハイ で答えなさい」


 どっちも了承だよマイネさん!?

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[一言] 恐怖の呪人形メリーさんと芽里さんの出番はまだですか?
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