表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

148/1106

147.対人戦は難しい

「AIのおっちゃん、俺対人戦は多分初めてだ。諸注意はあるか? レーザー銃使っても大丈夫か?」


「え? あー、とりあえずレーザー銃は無しで無力化出来ないかな? さすがに腕が吹き飛んだなどとなったらいい訳も難しい」


 うわぁ、めんどくさい。

 となると、腕を折ったり足の腱切ったりもしない方がいいらしい。

 徹底的に殴る蹴るでHP減らすだけにとどめた方がいいそうだ。


 とりあえず二つ名は死山血河と極悪非道に変えておこう。

 あ、そういえばスキルブック使ってねぇや。

 召喚の書も放置したままだな。

 帰ったらさっさと使ってしまおう。


 スキルも足技系を多めにして……そういえば早九字は使っちゃってもいいんだろうか?

 相手悪人だし、ちょいと不幸になっても問題ないよね?

 あとは投げ技とヤクザキック。

 今は女性も芽里さんくらいしかいないし、この三つとテイム、霊視、ラッキースケベを入れ変えちまおう。

 ツチノコさん? 彼女は女性ではなく雌です。動物の雌触って垢BANしたら抗議もんですわっ。

 

「オルァ死ねぇ!!」


 鉄パイプ持って迫ってきた男に九字切り。

 さらに投げ技でゾウムシ君を投げつける。

 ひるんだ隙に飛び込みでヤクザキック。


「ぐふっ!?」


 さらに飛び上がるように顎を蹴り上げ、腕を掴んで投げ飛ばす。

 地面に落ちた鉄パイプはアイテムボックスに回収だ。


「やりやがったなテメェ!」


 もう一人が怒り狂って駆けてくる。

 なんでこいつら鉄パイプ持ったまま他人の家に上がり込んでるんだろうか?

 もう一度同じように九字切り、ゾウムシ君、飛び込みヤクザキックで迎撃。

 怯んだ相手の顎を蹴り上げ投げ飛ばす。

 意外とこのコンボやりやすいな。


 ゾウムシ君たちは回収だ。

 部屋に何もなかった御蔭ですぐに見付かったのでちゃんと回収できた。

 床に倒れた男達はうめきながら背中を押さえてのたうちまわっている。


「これ、どうします?」


「いや、容赦ないね君。だがまぁ、あとは警察に連絡だね。今しておいたからもうすぐ来るよ」


 あ、パトカーの音聞こえた。早すぎません?

 男達が立ち上がるより早くやってきた警官たちが、二人を捕える。

 おお、目の前で手錠掛けられる二人が見れた。

 これはこれでレアだ。


「ご協力ありがとうございます。ところで証言にあった鉄パイプはどこに?」


「あ、二人が持たないようにってアイテムボックス放り込んでました。これです」


 手には持たずに床に取り出す鉄パイプ二つ。

 どうやら指紋鑑定等に使うらしい。

 一応触れてはないから大丈夫だろう。


「それでは二人の無力化に関して、何を行ったか教えてもらえますか?」


 え、そこまで聞くの? ああ、俺も疑われてんのね?

 自分が何を行ったかは告げておく。

 証拠としてゾウムシの提出お願いされたけど、どのゾウムシか探すのが一番大変だった。

 結局ゾウムシ君全員出して皆で探した程である。

 警察の人凄いんだ。どのゾウムシ君が誰の顔に当たったかがわかるんだぜ?

 絶対に変なスキル持ってるだろ。


 二匹のゾウムシ君を証拠品として提出し、俺達は開放された。

 正直もう警察の世話には絶対になりたくない。

 スキルや二つ名をいつも通りのものに直して芽里さんの元家を後にする。


「ふぅ、酷い目に遭いました」


「それはこちらのセリフだぜ」


「まぁ、お互いに問題無く解放されたのですからよしとしましょう」


 余計な時間取られたけどな。主にゾウムシ君で。

 あれだけで数時間掛かった気がする。

 実際にはそこまでの時間は掛かって無かったとは思うけど。


 あーでもなんか良い時間になってるなぁ。

 AIの人と別れ、俺は芽里さんと共に適当な店を探す、なんかオシャレーなパンケーキ特化店を見付けたのでデート気分でそこに入ることにした。

 意外とツチノコさんが甘党だってことが判明した。

 パンケーキ普通に食べるんだなぁツチノコさん。


「普段こういうところで外食とかしないから結構新鮮よね。たまにはいいかも」


 まぁたまにはこういうのもいいかなぁ。

 出来ればハナコさんと来たいけど、ハナコさんは食べる事が出来ないからなぁ、変に気を使わせそうで飲食店系は外さざるをえない。

 しかも俺が食事をしなかった場合はハナコさんに心配されるので、自分が食事するのは織り込み済みにすべきか、昼からのデートで夕方までの健全デートで終わるしかないだろう。

 遠出は、無理そうかな?


 でも、なるほど、ハナコさんとのデートはありかも知れないな。

 やりたいことリストに加えておこう。

 なんかスレイさんとかともデートすることになりそうな気はするけど、まぁいいそれは必要経費だと割り切ろう。


 ともかく、芽里さんの私物は全部回収できたので、当初の目的は果たしたってことでいいな。

 さっさと自宅に帰ろう。なんかどっと疲れたし。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ