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138.正義の味方の助っ人枠

「では、基本この地区は引き続き私がメインで活動しよう。敵対組織が複数で来た場合は対応するメンバーに連絡。メンバーの手が離せなかったり、都合が悪い場合、マイネ君やヒロキ君を助っ人枠として連絡出来るように連絡先を知っておく必要がある。そこはどうかな?」


「私は問題無いわ。ヒロキンさんは?」


「まぁ、そこまで問題は無いかな?」


 といっても今いるメンバーとは連絡先交換済みなんだけど。

 恐らくこれから増えた時に行われる方針を決めてくれているようだ。

 これで自動的に正義の味方達の連絡先が分かる。

 マイネさんも大喜びであった。


「それではこれで第一回会談を終了する。あとは自由に行動してくれ」


「あ、ヒロキンさん、この辺りに本棚設置できない? 皆の共有図書みたいな感じで私のメモノートとかアルセーヌの資料とか置いときたいんだけど。正義の味方解析書とか」


「いっすよ、ちょっと待っててください」


 モニタールームに向って本棚を追加しておく。

 正義の味方ギルドに戻って来た時には既に正義の味方たちがお帰りになられた後だった。

 なんてこった。帰りの挨拶とかしたかったのに!?

 おのれマイネさん、謀ったなぁ!!


「とりあえずここに電話番号帳作っておいたんだけど。こんな感じでいい?」


「折角だし未知なるモノさんも乗せたら?」


 連絡入れて許可でたら彼にも連絡行くようにしておこう。

 一旦連絡取って許可を貰っておく。

 二つ返事だったよ。


「んじゃ未知なるモノさんの連絡先も書いとくね」


 さて、とりあえず正義の味方関連はこれでなんとか終わったってことでいいかな。

 ついでにスレイさんの改造したいとかいうものも正義の味方から許可も貰えたし。

 会議の中でも一度話題が出てだね。スレイさんの悪行、もとい表だった改造のお仕事が皆さんの知るところとなった。


 正義の味方としては人体改造なんぞ言語道断なのだが、改造によるデメリットなどの事前報告や強要の防止、洗脳の不許可、人体改造者の詳細情報の開示、手術時正義の味方一人以上の監視付きなどいろいろと制約を課すことで許可が降りた。

 ここ、かなり重要施設になったなぁ。

 とりあえず、書物関連は持ち出し厳禁の表示はしておこう。


「そういえばここの自販機って誰が回収すんだ?」


「ああ、それはこの家の私物になるので使われた金に関しては自動的にお前の財布に入るぞ」


 カルカさん、ソレ初めて聞いたんだけど!?


「そっか、また知らないうちにお金が増えるのか」


「なんてこった。ここで飲み物買ったらヒロキンさんの懐にはいるなんてっ、騙したね! 親父にも騙されたこと無いのにっ」


「もはや意味が分かんないよマイネさん」


「まぁいいわ。とりあえず資料整理とか自分の部屋整えたいから私はしばらくここに居させて貰うけど、館内自由に行動していいのよね?」


「問題無いけど、個人の部屋入る時はノックと挨拶くらいはしてくださいよ」


「そんな一般常識を今更言われてもねぇ。大丈夫よ。私未知なるモノさんと違って常識的だから」


 未知なるモノさんに常識が無いような言い方やめたげて。

 彼だって多分あるから。常識持ってるから。

 普通諦めるような時でも相手を腹から喰らうような非常識さがあっても一般教養くらいはわかってるはずだからっ。

 いや、なんか言ってて不安になって来たな。


「それで、ヒロキンさんはこれからどーすんの?」


「とりあえず今日はやることやったから落ちるよ。ああ、でも回収したアイテムの整理とか部屋を整えたりとかやる事やり終えてからになるか。なんか結構時間かかりそうだなぁ」


「そういえば金庫やらなにやら回収してたわね。手伝おうか?」


「そうだなぁ、じゃあ回収した資料の方ここで仕分けするか。アルセーヌの資料と別の秘密結社での資料と分けないとだし」


「どんな資料があるかちょっと楽しみね」


「あと正義の味方変身グッズとか」


「あー、なんか回収してたわね。見ていいの?」


「欲しいのあったら交渉次第で譲りましょう」


「それは譲るんじゃなく買い取りだと思う」


 暇そうにしていたカルカさんと、わざわざ手伝いに来てくれた心優しいハナコさんにも手伝って貰い、資料の仕分けを行うことにした。

 書類整理とか地味に疲れる作業だけど、もともと仕事していた時と比べるとかなり楽しく仕分け出来たな。


 基本秘密結社で得た資料はここの書棚に置いておき、正義の味方たちが調べ物出来るようにしておいた。

 マイネさんが資料にタグを付けて分かりやすくしておくらしく、文房具屋でファイル買わなきゃとか凄く楽しげに独り言を言っていた。

 鼻歌まで歌ってたのでテンション爆上がりしているんだろう。そっとしておこう。


 資料整理が終わると遺品整理。なんかいろいろと気になるアイテムが一杯あったが、基本これらは正義の味方ギルドの一角に箱詰めしておこうと思う。

 遺品として置いておけば、関連した正義の味方と知り合った時に何かしらイベント起きそうだし。

 下手にそういうの使って、あの人を殺して奪ったのか! とか正義の味方が襲いかかってきたら怖いし。

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洗脳無し怪人...仮面ラ〇ダーみたいなものか
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