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135.正義の味方が家に来た

 旧秘密結社の探索を終えた俺達は、一旦俺の自宅であるUFOに行く事になった。

 マイネさんもついでだから招待しておく。

 グレートマンさんも用事が終わったらしく。秘密結社から脱出したところで合流できた。


 UFOに三名様ご案内。

 キカンダーさん、UFO見るの初めてらしくて、外側の威容を見ただけで、しばしぼぉっと見上げていた。

 気持はわかる。この宇宙船滅茶苦茶大きいもんね。


「凄いな。外観も凄いがこうして中に入った後は部屋の多さと広さに驚くな」


「この辺りは戦闘の時に歩いたわねー。なんか懐かしい」


 そんな通路の思い出とか聞かされても、俺には何処が何処だかさっぱりだよ。


「ふむ。部屋の広さは大体同じか。これは会議室かい?」


「ここは居間っすね。皆が集まる場所です。まぁ会議室といや会議室でもありますけど」


「なるほど。だったら……ヒロキ君、可能であればであればでいいのだけど、正義の味方用の集会所、一部屋借りれないか?」


 集会所?


「ああいや、懸念されるような正義の味方達がこの家で暴れる、なんてことは起こらないからそこは安心してほしい。ただ、君が知り合った正義の味方達が集まって対策を練ったり、他の正義の味方に助っ人を頼んだり、そういった互助会システム的な部屋を一つ、借りれないかと思ったんだ」


「別に問題はないですけど、ほら、NPCはなんか許可無いと家には入れない、的なのなかったですっけ?」


「これもその許可有りのようなものさ。どうだろうか?」


「別にここに襲撃が掛けられるとか、家の一部が破壊される、的な物がないんなら、まぁ一部屋使うくらいならいいですよ?」


「そうか、助かるよ。これで知らない間に正義の味方が負けてしまう地域が出てしまう、なんてところを防ぐ事が出来そうだ。それで、どの部屋なら使えるかな?」


「とりあえずモニタールーム行きましょう。余ってる部屋表示できるんで」


 宇宙船の操作も慣れたもの。グレートマンさんの御蔭で日本語操作可能なのが俺にとっては一番の功績だよな。グレートマンさんには何か贈り物した方がいいだろうか?


「と、いうわけでマイネさん、グレートマンさんに感謝の気持ちを送りたいんだけど、何か欲しいモノとかありますかね?」


「え? んー、グレートマンさんの欲しいモノかぁ」


 と、考え始めるマイネさんとグレートマン。

 いや、あんたが考えてどうすんの? 自分が欲しいモノ言えばいいだけだよグレートマンさん?


「よし、この部屋が良いな。ヒロキ君、どうかな?」


 少し奥まった場所にある部屋を指し示した。

 問題も無いのでそのままその部屋をヒーロー休憩所、として確定。

 キカンダーさんに求められるまま室内に会議用の椅子や机。そして休憩できる小スペースと自動販売機。いや、自販機はどっから持って来いと?

 運営コールか? いや、たしか購買に売ってたような? あ、自販機はキカンダーさんが買ってくれるのか。


「キカンダー。丁度良い機会だ。せっかくだから紹介しておくぞ。こっちが改造手術室だ!」


 そしてこの機を逃すな、とばかりにスレイさんが改造手術用の部屋を紹介する。

 正義の味方に見せても問題無い場所だということを主張してるんだろう。

 キカンダーさんも凄く渋い顔をしつつも、室内を見学していた。


 というか、まだ何も置いてないんだが?

 あ、今から配置するからキカンダーに内装に置いちゃダメなの聞きたかったのか。

 早速アルセーヌ時代に使っていた手術台等を作業所に置いてほしいとお願いされる。

 確かに言われるままにアイテムボックスに放り込んだら持ち込めたけど、これ設置だけして使えるの? 配線とか……ああ、うんそっか、この世界、ゲームだもんな。

                              

 んじゃー、この部屋に出しとくな。

 必要な物を一室にどんどん放出。

 あとで勝手に部屋のカスタマイズしといてくれ。


 必要になりそうなモノは大体放出したので、後必要な物があれば後々スレイさんがこれをくれ、アレをくれと言ってくるだろう。

 それまでは放置でよさそうだ。

 片付け、しないようだったら要らなさそうなのは回収してしまおう。


 後は……そうだ。滅んだ秘密結社からパクッてきた玉座どうしよう。

 とりあえず玉座の間みたいなの造っとくか。そこに飾っとこう。

 その奥にトロフィールーム置いとくか。


「いや、人の家だからあんまり言いたくないけど、なんで玉座の間が出来あがってんのよ!?」


「その内ビフォーとアフター動画をあげようかと思うんだ。ここは荘厳にしようと思う」


「自分の家に謁見の間作るとか何がしたいのよ……」


「ダメかな? ほら、座って座って」


「え? 私が!?」


 マイネさんを中央に設置した玉座に座らせる。

 若干戸惑い気味だった彼女は、しかし、玉座に座ると、まんざらでもない顔になった。


「こほん、グレートマン、キカンダー、状況報告を」


「ウァッ!?」


「はっ。アルセーヌが潰れたことでこの近辺には複数の悪の組織が進出を狙っているようです。複数組織による取り合いが発生した場合無数の怪人が互いに倒し合う乱戦が発生する可能性があり……ってなぜ私がマイネ君に報告しなければならないんだ」


 キカンダーさんノリいいなぁ。これがノリツッコミだよグレートマンさん。

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― 新着の感想 ―
[一言] 一般人に報告する正義の味方・・・・・・・・・ 謎の映像・・・・・・・・・・・・・・・・・?
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