表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1051/1101

1047.秘密結社クモリエル攻略作戦11

「皆無事だった!?」


 ウェザーディバインサイトカンパニー組も正義の味方連合と共に地下施設のクモリエル本社へとやってきた。

 電話連絡で合流地点を決めて、俺たちがそこへと向かうと、エレベーターから降りて来たピュアレッドが駆け足でやって来た。

 パープルちゃん発見の報を受けて居ても立っても居られなかったようだ。

 しかし、パープルちゃんを見た瞬間、思わず立ち止まる。


「あー、その、レッド、あの……女の子に、されちゃった」


 あれ? もしかしてパープル君とレッド、もしかして付き合い始めてた?


「か、可愛い――――っ! パープルくん、じゃなかったパープルちゃんしっぽ、尻尾もふもふしていいかな? いいかな! いいよね!」


 だぁっと駆け寄ると本人の許可すら聞かずに触って愉悦を浮かべるピュアレッド。もふもふ好きのようだ。

 りんりんさんと趣味が合いそうだな。


「ちょ、レッド?」


「ふぁ。あ。ごめんパープルちゃん。パープルちゃんも不安だよね。私たち頑張って元に戻れる方法探してみるから!」


「ってかさヒロキ、あんたの闇のゲームで女体化したの居たじゃん。反対に男体化したりできないの?」


「そりゃ闇のゲームで勝てば可能かもだけどよ。負けた側がどうなるかだよ。アイテム奪われるだけでいいならいいんだが、さすがに未知要素すぎて使えねぇわ」


「あんたが勝ったら男体化でいいじゃん」


「相手にとっての罰じゃないと却下されんだよ。あれも意外と上手い使い方できねぇんだ」


 闇のゲームは罰ゲーム専用だからな。対戦者の不利益がない勝敗条件は受け付けてくれないのである。

 基本負けた側が大損するようにできてるからな、アレ。


「使えないわねぇ、あんたの幸運で何とかならないの?」


「マイネさんよ。俺の幸運力だぞ。美少女化した相手をわざわざ男に戻すのが俺にとっての幸運だと認識してくれるか?」


「ムリね、間違いなく。あーあ、結局あんたのテイムキャラ男いなくなったじゃん」


 確かに!?

 せっかく唯一の男性テイムキャラだと思ってたのに!? ま、可愛いからいいけども。むしろ今の方が俺は好みです。


「女になればなんでもいいのかヘンタイ」


「マジのジト目はやめてマイネさん」


 残りのプリピュアやカイセイジャーも降りてきて、パープルちゃんを見て一瞬固まる。

 女体化に怪人化、しかも猫。変化がモリモリで理解が追い付かなかったのだろう。

 再起動した女性陣はパープルちゃんのもとへ集まりもふもふタイム。

 精神安定が終ると満足げに距離を取る。


「ひーろきっ。パープル救出ありがと」


 お、おぅ?

 もふもふし終えたピュアイエローがなぜか俺の元へやってきて腕に絡まりついて来た。

 役得ですか!


「ピュアイエローさん、ソイツマジ外道ですよ。近づくと孕ませられますよ!」


「えー、もうマイネさんもそんなこと言わずに素直に抱き着いたらいいじゃな」


「ぽぁ!? な、何言ってんですか!? こんな外道相手に」


 おおん? マイネさんまさか君、俺のこと……あ、嘘、冗談! マンホール反対!


「随分と楽しそうだなヒロキよ」


「あ、キャプテンバイアスロンさんお久しぶりです」


 第三陣で地下に降りて来たキャプテンバイアスロンと正義の味方連合の皆さん。

 怪人化した人たちを見て一瞬戦闘態勢に入ったものの、格ゲー少女に説明されて一般人として保護を始めた。

 どうやら一度エレベーターで一般怪人……自分で言ってなんだけど、何だ一般怪人って?


 まぁ洗脳解けた怪人たちを一般人として外へ連れ出すようだ。

 一応正義の味方も同席するけど、おそらく大丈夫だろ。

 状況が落ち着くまではウェザーディバインサイトカンパニーの方で待機して貰うらしい。


「上の方どうなりました?」


「ああ、政府もさすがに看過できないとなってな。私に現場指揮を委譲してきた。軍や警察は出さんがクモリエル撃破が出来た暁には政府が改めて部隊を組織してここを調べるのだと。必要なものがあるならクモリエル首領が倒される前に回収しておくといい」


 なるほど、クモリエル所有の時に奪ったのなら秘密結社から奪ったことになるけど、首領さんが倒れた瞬間からここはウェザーディバインサイトカンパニーの地下施設として国の管轄になるらしい。

 面倒な設定ですね。

 まぁいいや、んじゃスレイさん。俺らの目的は怪人の改造施設だ。

 バイアスロンさんたちが首領攻め落とす前に性別変更システムとやらを見つけようぜ。

 あれば、だけどな。


 正義の味方たちと合流したことで敵戦力はほぼ彼ら任せとなった。

 現れる戦闘員もすぐに倒されていく。

 いや、俺の洗脳解除で戦闘員も解除してみたんだけどね。

 どうやら戦闘員の方は洗脳を解いた瞬間消火器の粉みたいになって消え去ってしまうのだ。

 残念ながらこのスキルは怪人にのみ有効らしい。


 なので、怪人が出たら俺が前に出るか、無力化してからの接触となる。

 せっかく菩薩さんがくれたんだし、ここは死者を少なくしてクリアした方が高得点っぽいよな。

 いい成功報酬がでればいいんだけど。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
やはり貴重な男の娘枠が居なくなるのは悲しい
闇のゲームの制限の説明についてありがとう、 デスエさんの時の闇のゲームの料理バトルで 953.料理対決を始めよう [「いや、勝利条件はデスエさんの即死スキル付与とか、どうよ?」]が有った、 つまりスキ…
ヒロキ居なければ洗脳解除出来なかったり追加で捕まったりしてただろうからコレでも被害マシなんだよね
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ