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六ヶ月後の世界

~六ヶ月後~


「おかえり。今日もお仕事頑張った?」


“今日もお仕事頑張った?”


いつの日からだろう。


ハルは毎日、僕にそう尋ねるようになった。


君がいた頃は、そんな事は一度だって聞かれたことは無かったのに。


「洗濯するから、早く着替えて」


「うん」


ハルに言われるまま、僕は脱いだ靴下を洗濯機へ入れに行こうとした。


「あれ?その靴下、左右で違うやつじゃない?」


「・・・ほんとだ」


「もう。毎朝ギリギリまで寝てるから」


「・・・すいません」


最近、ハルと君が重なって見えることがある。

 

そのことが、なぜだか少しだけ嬉しくて、

なぜだかとても落ち着くんだ。


「何ニヤニヤしてるの?早く着替えてよ」


「・・・すいません」



 

ねぇ、ユズ。


たぶん、君のせいだろうね。


母親として、そして、女性として、

ハルが君のことをずっと尊敬し憧れていたのを、僕は知ってる。


だからハルは将来、きっと君と同じくらい、

いや、もしかしたら君以上に、

素敵な女性になるはずだよ。



短編です。

一週間、毎日少しずつ更新していく予定です。

最後までお付き合いいただけたら幸いです。

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