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Slave Of The One-Eyes  作者: 軍団長マッスル
第七章 人外鬼畜のBREAKER
73/113

2035.2.14

「どうなってるの?!」

「准尉!?少し気になる情報が有りまして…」


現地の捜査官と合流する。普通の事件なら私の介入の余地は無いが、あんな事が有った矢先だ。本部もピリピリしている。殺人等の重犯罪には、各1名以上の配備処置が成され、本格的な警備隊性を整えた。

そしてその命令を受けた全ての軍人は、皆率先して警護に当たった。話だけを聞いた者でも進んで行うほど、JOKERの影響力は高かったのだ。


「救急搬送…」


救助隊が、その被害者を運び出している最中だった。野次馬が多過ぎてよく見えないが、運ばれているのは一人くらいか。


「どうやら暫く窒息していた様子で、慌てて通報と」

「凶器は紐?」

「いえ、それが不可解なのですが…」


鑑識が仕事を終えるまで入らないのが、私なりの礼儀。でも、今はそんな事に拘っている場合では無い。


「入るよ」

「え…、ちょ、ちょっと待って下さいよ」


玄関の荒れ様が酷い。無理矢理力で破壊した感じがする。特に鏡だけ執拗に破壊されている。となると、錯乱状態で暴れまわった結果、の様に思える。


「恐らく、凶器は()()だと…」

「しかし足りないぞ、その程度じゃ」

「凶器はそれですか?」

「あぁ、准尉。被害者の首に巻かれていたから恐らくはと」


赤黒い鎖。錆びている感じはしないから、銅に近い物質だろうか。それにしても長い。強度もそれなりに有るし、絞殺用には使えそうだが…。


「指紋とかは付いて無いんですか?」

「あぁ、べったり、とね」


解析画面一杯に広がる指紋の束。余程愛用していた鎖なのか。それで絞殺しに来るって事は、相当な怨恨があるな。で、殺した後に錯乱して逃走。…全く信憑性が無い推理をしてしまった。


「んー、前科持ちっぽく無い感じですね…」

「いや、()指紋に前科持ちは多数居ました」

「各?」

「…ここに付いている指紋は、指ごとに全く違う指紋だ」

「…まさか」


この鎖を使って数々の人を殺めたのか?確かにその方法なら指紋は沢山付くが、何故今になって手放したのか。そこが不可解になってしまう。


「恐らく、アンタも俺と同じ所で行き詰まっているな」

「ええ、どう考えたって不自然。まるでいつでも回収出来るかの様な…、それが可能な方法が有るとするなら。コレは手放した、では無く、意図的に置いた可能性が有る」


空間への干渉なんて、そんな事が出来るなら鎖よりも簡単に人は殺せる。じゃあ術者ではなく、この鎖自体に何か能力が有るのか?

武器自体が意志を持つ事は至って自然。よく言う付喪神って奴に似てる。ただ、付喪神は元々の使用者が持って初めて真価を発揮する。だが、意志を持つ武器。俗に言う魔剣や神剣は、モノが使用者を判別する。この鎖はその類なのか?


「緊急事例特殊法第2-03を適応。この鎖を監視体制に置け」

「はッ」


それにしても不思議な部屋の壊れ方をしている。特定の場所は執拗に破壊されているのに、また別の場所は無傷で残っている。特にこの料理が残っている、キッチンとテーブル。二階や別の部屋は特に入った痕跡が無い。


「家主は二人暮らしだったの?」

「いえ、家主と義妹が2人だそうで」

「家主も災難でしたでしょうに…」


妹2人残して死ねないもんな。残される妹達の気持ちを汲み取ってくれたのだろうか。復帰暫くはその妹達のアフターフォロー?に勤しむ事になりそうだなぁ。


「いえ、家主は襲われてないですよ?」

「…、え?」

「襲われたのは、その…妹の方です」

「じ、じゃあ家主達は…?!」


通報され、駆けつけた時に見たのは救急搬送されていく誰か。そこにはその内の1人、片方の妹だけ運ばれている。

先に片方も運ばれて行ったのかもしれない。それに着いて行ったのかもしれない。間違っても逃げる事はしない筈だ。そんな事はしない、妹だぞ?!


「その2人は…、行方不明になっているんです」

「最終目撃はいつ?!」

「昨日JOKERと交戦していた、あの時なんです…!!」

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