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Slave Of The One-Eyes  作者: 軍団長マッスル
第六章 画竜点睛の絵描き主
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記憶置換?

「絶対悪とは何か、分かるかね」


唐突な疑問だった。何故今そんな事を知りたいのか解らなかったが、答えてあげるとしよう。


「自らの私利私欲の為に他人を蹴落としてでも動く、人間という種の癌細胞だと思っています」

「そうか…、いや、分かったよ」


明らかに不満そうだ。きっと自分の思っている通りに事が運ばないからだ。だからと言って変える気はさらさら無いが。


「そんな人間の心を診てみたいんだ。私の仮説では、きっと荒んでも澱んでも、勿論壊れても無い、一色で塗り潰された綺麗な風景なのだろうよ」

「相変わらずですね先生。…でも、それは多分叶いませんよ?」

「何故だい?人間の造った心情のプログラムが不完全なのは、君も知っているだろう」


そこまで説明しなければ解らないのか。まぁ良いだろう。久し振りの再開だ。朝まで語り合うとしよう。


『それは――』



また知らない記憶、なのか?血のニオイが間近でする。顔に付いているのか。何度来ても思う嫌なニオイだ。

対種族迎撃能力特化(AllMurder)

その能力は、種族への特化能力。能力保持者によって特攻種族は異なるが、その全てが特攻種族に対して天災とも言える力を持つ。例え赤子だとしても、種族防御能力を持ち合わせれば傷一つ付けられない。

しかしソレを軍事的に利用した組織は有った。だが、その全てが壊滅した。

その理由こそAllMurderの名に相応しい、同種族への殺戮能力。学者達の仮設は、自分と同種族の存在を自らの手で殺す事がトリガーとされ、それ故先の結果が起こったのだと言う。

AllMurderの共通点は3つ。

1.自殺すら出来ない程の再生能力

2.他種族に対する絶対特化能力

3.人格が壊れ()()()いる事

13体いるとされるAllMurderの1人、凛・ライナーズ。


「生きてるな、…早く起きろよ絹豆腐」

「…危うく死にかけたってのに、随分な言い草だな」


…何か隠し事が有れば、いつもこんな感じに不機嫌に装う。あの先で何が起きたかなんて、今訊くべき事では無い。


「あら、凛さん。帰ってきたんですか」

「…そんな口2度と叩けねぇ様にするか」

「そうだな…、出来ればね」


話している内容は最悪だし、状況も最悪だ。3vs1になった所で殆ど足しになって無い。むしろ3じゃ無くて1.2位だと思います、はい。


「…勝算は」

「さぁ?勝てるんじゃないですか?」

この無責任女。

「取り敢えず動くしかないだろ」

…ごめん、この二人、役に立つの?


「…良いか。さっさと終わらせて海にでも行こうや」

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