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Slave Of The One-Eyes  作者: 軍団長マッスル
第二章 精神異常の関係者
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「ふぅ…、しつこい奴等だなホント。そんなんだから皆童貞なんだよ」

「人の事言えませんよね?」

「黙れ」


初対面の癖に随分とズケズケ言ってくる奴だな…。少し苦手。


「で、奴を何で知っている。しかもジャックと天廻に聞くって事は、俺と繋がっている事を知っていてあえて聞いただろう」

「それは機密事項なので。個人的にはお話したいのですが、調べていると言う事を知られたとしても、内容までは教えられません」


機密事項、よく使う逃げ口だな。俺も使える立場になりたい。…多分、無理だけれども。


「じゃあ次だ。ENFORCERとかBREAKERってのは何だ?JOKERと同じような物なのか?」

「あら、ご存知なかったのですね。危険人物のCODEですよ。彼女も私も、そして貴方も」


…危険人物?JOKERや俺はともかく、コイツはそんなに危険そうには…。


「えぇ、私と貴方とは危険度が違いますから」

「…それはどっちの意味で?」

「ふふっ、秘密です」


何か怖いんだけどコイツ。さっきから武藤の事とかアイツの事とか、色々と知り過ぎなんじゃねぇの?


「そうだ、特使のパスポートは?ちょっとだけ見せてくれないか」

「それは…」


…やっぱりか。特使なんてのはその場の思い付きか、または本名見せたくないか、まぁどっちにしろ怪しいな。


「無断入国してきたのかよ…」

「まぁ、そう言われれば…、そうなんですけど…」

「まぁいいや、俺の用は済んだ。後は一人で用済ませて帰りな」

「そうします」


そう言うと、席を立ち玄関から出ていった。


「やっぱり、か…」


この事務所は、事務所兼軟禁用の部屋として使われていた。基本、外からはパスワードと鍵が。内側からは、パスワードかカードキーでしか開けられない。閉める時も同様だ。

先程俺は鍵を閉め、確認はした。外側と内側のパスワードは違う。つまり、今のアイツの行動は不自然だ。自分では開けられない筈なのに、開けて出ていった。エスカや武藤が、パスワードを口外していなければ、開く事は不可能。律儀に鍵も掛けてってやがる。


「要注意って意味が何となく分かった気がするな…」


外からドアを叩く音がする。ここまで追い詰められたら、もう詰みだ。大人しく投降するしかねぇな。


「はいはい、大人しくしますよ」

「対象、捕縛。…はい、速やかに移送します」


何かしらの罰は下るだろうが、…さぁ、何を寄越してくるだろうか。

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