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Slave Of The One-Eyes  作者: 軍団長マッスル
第二章 精神異常の関係者
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回収作戦・エスカ

「CODE:JOKER!生体反応検知!」


JOKER…。あの切り裂きジャックの2代目として、名を知らしめた連続殺人犯。その圧倒的な頭脳の回転速度と、能力による自己強化で、迎撃に向かった隊員達はほぼ瀕死の状態にされた。しかも一個師団をたった1人で!そんな奴が、凛達の所に!?


「現在地は!?」

「現在、北緯36.228、東経137.969。現地作戦本部上空、来ますッ!」


その言葉とほぼ同時に、周囲で大量のエラーコードと警告音が鳴り響く。


「作戦地域一帯のモニター、全て応答なし!」

「付近に膨大な電波障壁の構築を確認!」

「作戦部隊への通信、途絶!」


指揮系統が完全にパニック状態に陥ってしまった。ここまで予測済みになっていられると非常にまずい。いや、まずいなんてモノじゃない…。


「音波照射機、起動!ここから撤退を命じる!」

「了解!音波照射機の起動要請!繰り返す、起動要請ッ!」


突然、全モニターが砂嵐に切り替わる。少しずつ晴れてきているが、画面が荒すぎて殆ど何も見えない。後ろの音は…、船か?


『久方振りだね、諸君』

「水鳥…?貴様水鳥か?!」

『フッ…、おやおや。誰かと思えば、あの時の幼子ではないか。偶然だな、ちょうど君に用があったんだ』

「私に…?」

『我々人類は、更なる高みへと到達する。そうだ、神へと昇華するのだ。君たちの手で』

「今は貴様なんぞに関わっている時じゃない!消えろ外道!」

『神はこの世界に5つ鍵を隠した。全てを拒絶する鍵。表裏混合の鍵。永遠に朽ちない鍵。罪を背負う鍵。神を喰らう鍵』


神喰らい…?そうか、だからなのか…!


『そうだ、お前の考え通りだ。神喰らいの神凪にして、史上最悪の異教徒…。神凪エスカだ』

「…エスカはもう居ない。貴様の夢は2度と叶わないんだ」

『…ならば何故、奴は固執している?』

「そ、それは…」

『私も、お前も、奴の事を十分に理解していると思っている。だから知っている筈だ。あそこまで固執する、理由を』


暫く声をあげられなかった。それは自身の理解不足か、それとも現実を直視しなかった弱さからなのか。


『…まぁいい。私の行動は伝えた。どうするかは…、フッ。考えるといい』


消えると同時に、警告音が再び戻ってきた。しかし今度は様子が違う。


「通信一部回復!繋ぎます!」

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