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Slave Of The One-Eyes  作者: 軍団長マッスル
第二章 精神異常の関係者
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回収作戦・凛

『3…2……10:35、作戦開始』


作戦開始の合図と共に、前線部隊が突入を開始する。勿論その中にも含まれてますよ、俺。突入後の行動としては、各3人ずつで探索するのだが、引きニート共のせいで特一の奴らと組まされる羽目になりましたよこん畜生。


「おい、リヴェル。足引っ張んなよ」

「黙れニート共めが。それはこっちが言いたいわ」

「やんのかゴラァ!」

「テメェらの凌辱本全て焼くぞ」

「すんませんしたパイセンッ!!」


ふっ…脅しで俺が負けるかよカス野郎。…とまあ、ALPHABETと係はちょっと悪い関係だ。だが、それは特一とかの特定な係だけで、特五の人には結構世話になっているし、仲もいい。

こいつも後輩だったような気もするが、特一に入って見下そうとしたのだろう。だが所詮特一は変態集団なので、適当に言っとけばなんとかなる。多分、根は素直だし。


「よし、お前らはココのデータのバックアップを4つ作っとけ」

「先輩はどうしますか?」

「あっちの紙資料を纏めてくる」


そう言って向かい側の資料室に入る。埃臭く、蛍光灯の線が所々切れている。燃費の良いアクティベートに変えない所を見ると、この部屋は使われなくなったと考えるのが妥当か。


「それにしても静かだな…。人がいないのか?だからこの本も埃が」


何か、表現できない様な不信感を抱く。使われなくなったからだと言って、掃除は怠らないだろう。ましてや機密情報の宝庫だ。だが、本に何か、違和感があるというか…。

例えばこの『変種観察記録』なんかは埃を被っていない。左右の本は埃まみれなのにだ。だったら機密情報だけ被ってないのかと言えばそうでは無い。こっちのスクラップ帳や、あっちの史実小説も被っていない。まさかここに人が居たのか?

ありえない…、だってほら足跡だって


「なっ…にぃ?!」


俺の靴は、裏面の大部分が地面につく物だ。だがこれは?つま先付近とかかと?


「そうか、ハ」

「ハイヒールよ、お嬢ちゃん」


ちょっと待ってくれ。台詞を遮る事はまだあるから許そう。だが明らかな成人で、男で、不法侵入してる奴に対していう台詞じゃないやん。


「お嬢?どこに目がついてるんだ?テメェ」

「嘘を言わないの。貴女、大丈夫?」

「だから俺は男だって。テメェみたいな爆乳野郎のほうが心配されるべきだぜ?」


俺をおちょくってはない様だ。本当に、純粋に、女だと思ってる。イカレてんの?こいつ。


「イカレてんだろうなぁ…」

「ここにどうやって入ったの?」

「え?正面からですけど」

「早く逃げて、ここから」

「あ?うーん…」


話が噛み合ってないんだが。やはり異常だなコイツ。取り敢えずコイツも連行するか。


「久しいねぇ、凜くん」

「なッ…!」

「おやおや、もう会ってたのかね。なら彼女と話したろう?」


そこには、紛れもない、あの白衣の老人がいた。前の質問の時に発していた、あの音程だ。


「よくも抜け抜けと俺の前に来れる…!」

「私の行動原理は性的欲求と知識欲しか無いからねぇ」

「なんでアイツに触れようとする!…貴様みたいのが、気安く呼ぶのがムカつくんだよッ!」

「同じ事だ。単なる私の興味でしかない」


最悪だ最悪だ最悪だ最悪だ最悪だ最悪だ最悪だ最悪だ!!!こんな神よりも存在価値の無い咎人風情が、俺に何言ってやがるッ!


「こいつは試作品でねぇ。人の魂を視覚情報として認識するんだ。随分と可愛い魂だねぇ凜くん」

「セレナをどうする気だッ!吐けッ!」

「それを聞くのは、今ではないなぁ。また、君と巡り合えたらねぇ」

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