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Slave Of The One-Eyes  作者: 軍団長マッスル
第一章 記憶喪失の幼き白銀
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2035.1.04

『続いてのニュースです。今日午前1時20分頃、サヅァリー地区7番街で強盗立て篭もり事件が発生。犯人は人質二人を殺害。その後重症を負い、病院へ搬送後、死亡しました。警察当局は……』


朝の気分が沈むニュースを横目に、出してもらった朝食を食べる。


「あーあ、今日も平和だねぇ」

「何それ皮肉?」

「皮肉なもんか。平和って良いよ?面倒事は無いし、依頼も無いし、金も無い。…こんな平和な世界があるか?」

「完全に切れてるな」

「うん」


まともに話を聞いてもらえない(そりゃそうだ)が、朝から暗いニュースが流れてる空気を和ませようとした努力はいつもの様に全て無駄となった。


「なぁエスカ」

「はいはい、何で御座ましょ」

「ちゃんと聞いてよ」

「聞いてる聞いてる。後で武藤から聞くから」

「はぁ!?」


朝食を食べ、速攻で逃げられる最悪な朝の始まり方。そもそも朝が苦手だから毎日が地獄の朝となる。


「何が悲しくて朝から男と過ごさにゃいかん」

「お前の与太話なんて誰も興味示さねぇから人居ねぇんだろ」

「だってさぁ、サヅァリーだぜサヅァリー。お前が思い入れのある場所じゃないの?」

「あんなゴミ地区の話なんて知らん」

「辛辣〜」

「黙れ凛。その口縫い合わせてジッパー付けたろか」

「嫌だねぇ、冗談だよ冗談。冗談を真に受けさせるとか、そんな卑怯な真似をすると思いますか?」

「当たり前じゃん」

「ぐえ」


また今日も、暇な一日が始まる。

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