歴史好き
私は歴史好きでした。
といっても、元号やら複雑な時代背景を覚えるのは非常に苦手です。
ガチの歴史好きの方と楽しく話せるような知識もほとんどありません。
話を合わせて適当に頷くぐらいしかできません。
教科書は嫌いでしたが、そこに出てくる有名人の人生を妄想し、歴史小説を夜通し読んだりしては一人興奮しておりました。
だからてっきり自分は歴史好きだと思い大学まで進んだのですが、そこでようやく気づきました。
私が好きだったのは歴史学と呼ばれるものでありました。
歴史って何のためにあるんだろう?的なやつです。
「歴史は過去と現在の対話である」
E・H・カー氏の、とても有名な言葉です。
彼が本当に伝えたかった高尚な思いとは異なるのですが、私はこの言葉に天地がひっくり返るほどの衝撃を受けました。
私は、人が作る歴史そのものが好きです。
時に失敗し、時に悲劇となり、時に多くの批判を受けても。
教科書に載っている有名人の凄さは当然分かっています。
かっこいいなと思いますし、ドラマにもぴったりでしょう。
ですが、決してそこに載ることのない無数の人の命に支えられて、今につながれた歴史が好きです。
その声を、聞きたい。
そして。
私自身ももちろん、その他大勢の名も無き人間の一人でしかありませんが。
次の人たちに歴史をつないでいきたいと思っています。
過去から受け継いだもの、未来へ引き継ぐもの。
それはきっと全ての人の中にあるはずです。
きっと、誰でも、生きている意味はあります。絶対に。
そう信じて、私はこれからも書き続けていきます。
お立ち寄りありがとうございます。
どんなことでも構いませんので、感想を頂けると嬉しいです。