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2:父と仕事の話をしました。

今回は、このサブタイのお話はこれのみです。次話はまた変わります。

「結婚、ですか。貴族たる者の義務というわけでしょうか、お父様?」


現在転生して100年を迎えた私。見た目年齢だと10代半ばになるかどうか。13歳から15歳くらい? 外見も、前世の私から見たら美少女よ、美少女。でもお茶会に参加してみて分かったけど、普通に近い美少女。日本でいったら、読モになれるけど、パリコレに出られるとか、ミス・ジャパンに選ばれるようなレベルの美人ではないってところか。


それでも美少女だから良いけどね。でも創造主に断っておいて正解だった。このくらいのレベルで美形と結婚なんてしたくないわ、やっぱり。ちなみに、私に結婚の話を持ち出してきたお父様とその隣で微笑んでいるお母様は、かなりレベルの高い美形でして。この2人の子どもなのに、そこまでじゃない私は、本当にこの2人の子どもなんだろうか?


簡単に言えば、目が眩みそうな両親に、目が惹かれるけどその程度の私ってヤツです。まぁ自惚れるような外見じゃなくて良かった良かった。


「義務では無いよ。ただ、結婚したいかしたくないかだけは尋ねる」


「してもしなくてもいいなら、今のところしない方でお願いします」


「そうか。じゃあ見合いは断ろう」


ちょっと待った! お父様。見合い話が来ていたんですかぁ?


「お父様。私、記憶が蘇りまして」


いきなり言い出す娘に、父が目をパチパチとさせた。まぁ、驚くよね。確かに。この世界、寿命が長いせいか、それとも他の何か原因があるのか。前世の記憶持ちという人もわりと居まして。だから私が話を始めても、両親は不気味がる事もなく、すんなりと受け入れてくれた。


「つまり、ターナは創造主様に頼まれて、結婚を促進させなくてはいけないんだね?」


「そういう事ですわね」


ターナとは私の愛称で本当の名前は、システィアーナである。で。どういうわけか、この見た目年齢30代半ばの父は、国の大臣という中々に偉い人だった。それも地球で言う総務大臣。つまり。人口増減を把握したり、冠婚葬祭を取り仕切ったり、国全体の補佐役というか、他の大臣達の調整役というか。そんな仕事をしている。


ぶっちゃけ、私のお見合いババァのお仕事に、うってつけの人間だった。とはいえ、仕事になると、たとえ娘でも甘やかさないし、手心も加えない、妥協をしない仕事の鬼だけど。でも、立場的にはかなり有り難い仕事をしているお方だったわ。


「じゃあ見合いは引き受けるの?」


「いいえ。お断りして下さいな。その代わり、という提案をお願いします。記憶が蘇ったからには、長年、恋愛相談を引き受けてきて、何組もの恋人達を成立させ、結婚も成立させて来た私の仕事をしなくてはなりません。お父様にはご協力は頂きますが、甘やかさないでくださいませ」


娘の決意に、何を思ったのか。仕事の鬼と呼ばれる冷たい笑みが父に浮かんだ。……お父様、仕事、の一言に思考が切り替わって下さって何よりですわー。これでお父様のご協力は間違い無し、と。やりますわよ!

なるべくサクサク進ませようと頑張ってます。ご都合主義万歳。

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