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1:お見合いババァを頼まれた・3

長期連載のつもりは無いので、サクサクと転生までの経緯を書いていきます。

『あなたの能力です』


「は?」


自慢じゃないが、私に見初められるような能力など皆無だ。何を言っているのだろうと創造主とやらに怪訝な目を向ける。


『あなたの男女を繋ぐ能力が欲しいのです』


えっ、それって能力なの?


私はさすがに唖然とした。男女を繋ぐ能力……と言っていいのか甚だ疑問だが、創造主とやらの言葉に、私は心辺りがあった。


「要するに、お見合いババァをやれってこと?」


古い言葉を使ってしまったが、まぁ要するにそういうことだろう。


『はい。私の世界は人間の寿命が長いのです。平均寿命は300歳』


「300⁉︎」


『それ故に、所謂結婚適齢期も半分のおよそ150歳前後。早い方は120歳頃から、ですが……。その長い寿命の所為なのか、年頃の男女は、結婚しなくなりました』


「結婚適齢期に結婚をしないってこと?」


それ、別に何にもおかしくないけど。日本人だって、適齢期過ぎても結婚しない人だっている。逆に18.19歳で結婚する人が居ないわけじゃない。本人の自由である。


『そうです。それ故に人口が減っています』


ん???


結婚適齢期に結婚しない事と人口が減っている事の因果関係が不明なんだけど。私の疑問は表情に出ていたのか、創造主とやらは、答えてくれた。


『私が世界を創った時の大綱の一つに。結婚しないと子どもは出来ないし、生まれない。というものがあるのです』


そういうことか。


そりゃあ結婚しないと人口減るわー。


「なんでそんな大綱? っていうやつを創ったわけ?」


『あなた達の世界では、時に望まぬ子を産む方もいらっしゃるようです。それでも思いがけなくても2人を結びつけ、夫婦や親子の自覚が出来ていく方もいる一方で、上手くいかない方も一定数いらっしゃる』


それは。確かに。


ニュースを見ていても、周りの話でも、仕事でも。そういった話を耳にして来ていた。成る程、何となく言いたいことは分かった。

次回も来週水曜日の予定です。

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