1:お見合いババァを頼まれた・2
暫く転生前の主人公と神様の話が続きます。
『あなたを私の世界に、生まれ変わらせたいのですが』
ーー私の世界?
「私の世界って」
『私が創り上げた世界です』
「ええと。と言う事は、神様?」
『あなた方の世界ではそう呼ばれていますが、どちらかと言えば創造主、でしょう』
「創造主」
まさかの丸い光が神様。世界創ったって神様しか有り得ないし。でも、創造主って言ったわね。神様と創造主って違うってこと?
『私は世界を生み出すだけ。最低限の保証をした後は世界の生命に託します。託した後は見守るだけで手出しはしない』
「自立心を養っているってこと?」
私の質問に丸い光……創造主とやらがYESだと答えた。
「手出ししないのに、なんでわざわざ私を転生させるわけ? 私の世界って言うからには日本がある、地球の世界じゃないわけでしょ?」
『地球では無いですが、似たような惑星です。文化は地球で言うところの中世ヨーロッパ?』
「なんで自分で創っておいて疑問形……」
『地球と全く同じでは無いからですよ』
「ふぅん。それで? 転生させたいってなんで? しかも政治家とか戦争の天才とかアイドルとか天才俳優とか社長とかでも無い、私を選ぶ理由は?」
自慢じゃないが、私はごくごく平凡な一般市民だ。選ばれる理由が思い浮かばない。
次回も1週間後に更新……出来ると良いなぁ。更新の時刻は朝8時。これは変更無しです。