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なんで俺が狐になるんだよ!  作者: 魔女っ子アルト姫
序章 <生まれと進化の最中>
5/22

スライムは健康栄養食品

 ヒャッハ~食べ物(スライム)だぁ!!

 おうらぁ硬化尾っぽを喰らえ!そして倒れたお前は俺が食う!!


 『経験値7を獲得しました。経験値が一定値を上回りました』


 おっと言う事は?


 『レッサーグレイフォックスがLV4になりました』


 レッサーグレイフォックス

 LV4

 HP47 MP30

 

 攻撃:23   防御:20

 魔法:408  魔防:85

 速度:59


 わ~いまたレベルアップ~!

 スライム狩りを始めて早3日、合計10匹ぐらい狩って食べたかな。

 青いスライムに始まり赤、黄色、紫、緑なんかのスライムも居った。

 そいつらを狩りまくってたらレベルも上がる、そして戦利品が美味い。

 ソーダにイチゴ、レモンにブドウにマスカット。いやぁ美味でした。

 因みに今回の御相手は赤スライム、イチゴ味です。


 これが病み付きになる美味さなんだよねぇ、このスライムの雫。

 というアイテム名らしいです、【鑑定】さんが教えてくれました。

 

 『スライムの雫:スライム討伐後に入手出来るスライムの雫。高い栄養価と程良い魔力を含んでおり滋養強壮に良いとされる』


 まさかの健康食品的なアイテムだとは思わなかったけどな。

 栄養価が高いのは良い事だけどな、栄養が偏らずに済む。

 そしてこの雫を食べ続けた結果。


 『スキルアップ。瞬間硬化LV3 尾が瞬間硬化LV4 尾にレベルアップしました

  スキルアップ。魔力操作LV2が魔力操作LV3にレベルアップしました

  スキルアップ。魔力生成LV1が魔力生成LV2にレベルアップしました』


 程よい魔力を含んでいる事から身体に魔力が蓄積されていき自覚出来るほど大きくなった。

 その結果複数のスキルを自動取得する事が出来た。


 『魔力操作:体内に存在する魔力を操作し他のスキルと組み合わせる事で魔法を効率よく発動出来る。LVが高いほど操作精度が高まる』

 『魔力生成:体内にて魔力を生成する。LVが高いほどより多くの、純度の高い魔力を生成する』


 二つのスキルを俺の物とした。イエーイ!!

 何故こうなったかと言うと


 『スライム:魔力を含んだ粘液状の体を持つ魔物』


 スライムはそれ自体が魔力の塊に近い魔物で魔力そのものと言っても言い。

 動くのも魔力操作を用いるし、捕食すればそれを分解して魔力を生成する。

 この二つのスキルはスライムにとって生命線と言えるのだ。

 そんなスライムの雫を摂取し続けた結果、そのスキルを物にしたわけだ。

 そして魔力操作、これが今の俺のトレンドだ! 


 「フォォォォォッ……クション!!」


 ボウ!


 よし出た!!まだまだ小さいけど出たぞ炎!!

 元々持っている【魔力放出】と新たに手にした【魔力操作】

 この二つを組み合わせて俺が何とか魔法を使えるようになろうと努力していた。 

 魔力操作を習得してから魔法のステータスを調べ直して見た所


 『ステータス魔法:魔法の強さを示すステータス。同時に魔力の大きさを示す物でもある』


 と【鑑定】さんが仰っていました。お世話になってます。

 今までは放出出来るといってもやり方が解らなかった。

 が【魔力操作】を得た事で体内の魔力を感じて身体の何所に集中させる事も出来る。

 今は口の中に集中させ、こちから炎を吐き出すように思いながら放出した。

 そしたら火の粉みたいだけど炎を出す事が出来たのだ!


 『スキルアップ。魔力放出LV1が魔力放出LV2にレベルアップしました

  条件を満たしました。スキル、火魔法LV1を会得しました』


 おっしゃああ!!魔法ゲットだぜ!!

 これで危険すぎる【妖術】に手を出さなくて済む……。

 

 『火魔法:火属性に分類される魔法を使用するスキル。レベルが高いほどにより大きな魔法を使用出来る』


 ふむ、これについては予想通りだな。

 今までの流れ的に予想は出来ていたしな、火魔法か……。

 レベルも上がれば上級魔法っていうのも使えるようになるのかなぁ。

 うーむ取り合えずコツコツレベル上げをするのが一番なのかも知れないな。


 ボウ!!


 ……なんか、薪に火をつける程度の火だなこうして見ると……。

 体内ライターが出来た気分……。

 

 気を取り直して転生して早三日、色々と大変だったがこの身体にも順応してきた。

 レベルも上がって来てるしな。

 にしても……雫が不味くは無いし寧ろ美味しいんだが流石に飽きるな……。

 三日連続でこればっかりだから好い加減別の物が食べたいなぁ……。

 狐って基本何食うんだっけ、昔見た映画だと確か肉食だった気がするけど。

 狸は雑食だったのは覚えてるけど。

 はぁ~……でも俺スライム以外に狩りやった事無いけど出来るかなぁ。

 !?

 

 不安を持ちながら歩く狐は急に足を止め近くにあった石の柱へと身を潜めた。何故かは解らない、だが初めてスライムを目に下時のような電流に近い感覚が身体を貫いたのだ。

 そっと顔を出すと奥から何かが歩いてきた。大きさは自分と同じ位だが全身を薄緑色の鱗で覆われながら発達している足を持った蜥蜴がのそのそとやってきていた。スライムばかり見てきた狐は蜥蜴に緊張した。

 だが同時に経験をつまなければという思いが沸きあがった。殻を破った直後に目の前を通り過ぎていった巨大な魔物、この山脈の洞窟にはそのような魔物もいる。ならば強くならなければければ生き残れないと理解していた。狐は覚悟を決めると蜥蜴の前へと躍り出た、蜥蜴は舌を出しながら低く声を発し威嚇するが狐はそれに怯まずに突進するように向かっていった。

 


 レッサーグレイフォックス

 LV4

 HP47 MP30

 

 攻撃:23   防御:20

 魔法:408  魔防:85

 速度:59


スキル一覧


【魔力放出LV2】【魔力操作LV3】【魔力生成LV2】【火魔法LV1】【瞬間硬化LV3 尾】【鑑定】【妖術EX】

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