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東方極限想  作者: みょんみょん打破
古代編
3/67

永琳の助手と修行


 突然だが今俺は永琳と二人だ、勿論永琳の部屋。

 永琳の部屋の中は、棚や机があり棚には調合書やフラスコ、調合する器具等がある。

 そして壁には貼り紙や時間を示す時計がある、貼り紙には〔薬を勝手に飲まない事、触らない事、何が起きても自己責任です。〕

と書いてある。

 なかなか面白く滑稽である。



 時間が気になりチラッと横目で見ると、時計は午後五時近くになっていた。

 そして俺は永琳を見、気になることを問いかけた。


「俺は助手になったけど……なにすりゃあいいんだ?」


 俺は前に二次小説と呼ばれる物を前の世界で見たことがある。

 だから一応は古代に何が起きるかが少しわかるんだ。

 大半の二次小説では、永琳に薬の実験役にされている物ばかりだった。


「貴方、能力二つあるんでしょ?」


 今さっき聞いたじゃないかと思う俺。


「ん? ああ、ありとあらゆるものを極められる程度の能力とありとあらゆるものの限界を操る程度の能力だ」


 俺がもう一度能力名を言うと永琳は疑問を投げ掛けてくる。


「その、程度のってなに?」


 永琳が問い掛けてきた。そう、まだこの時代では“程度の能力”とは言わないのだ。

 俺は必死に言い訳を考える、そして思い付いた。約一秒を要したが。


「……ああ、能力っていってもその程度しか出来ないだろ? だから程度の能力なんだ」


 ちょっとくるしいか? とあとになって考える俺。


「あらそう、じゃあ私はあらゆる薬を作る程度の能力、になるわけね」


「そうみたいだな」


「私にも能力があることに、貴方は驚かないのね?」


 知ってるからだ。とは言えないし言わない俺だった。


「ん? 月の頭脳って呼ばれるんだから能力位はあるだろうと思ってたからな、ただ薬関係とは思ってなかったが」


 なに食わぬ顔で嘘を吐く俺。それを聞いた永琳は。


「フフッ、そう言うことにしてあげるわ」


 笑い俺に言ってくる。そこで、すかさず俺も言う。


「ああ、そう言うことにしてくれ」


「うふふっ。貴方って結構面白いわね、久しぶりに笑ったわ」


 なんと笑われた。

 一体どこに笑う要素かあったんだと少し考える俺。だが永琳の笑っている顔を見るとそんなことどうでも良くなった。


「で、俺は何すればいいんだ?」


 落ち着いた所で再度問いかける。


「そうねぇ。たまに新薬を飲んだりしてくれたらいいわ。あとは私が行くところについてきたりするだけでいいわよ」


 恐ろしい事を言った永琳。

 新薬の実験……やはり助手には避けて通れない道らしい。


「貴方は限界を操って何か出来ないの?」


 そうだ、今までどの限界を操ればいいか解らず、何もしなかったのだ。

 俺はその事を永琳に伝える。すると永琳が妙案を俺に言った。


「限界を操る……。なら寿命や身体能力、はたまた自然治癒能力も操れるんじゃないかしら?」


 よくよく考えれば“ありとあらゆるものの”なのだから凄く応用出来るのだ。


「んー、手始めに寿命の限界を延ばそう」


 俺は寿命を延ばし、ざっと二億五千万年位延ばした。

 一応だが人妖対戦が終わり、氷河期であろう年も終わり、人々が神を信仰する。

 諏訪子や神奈子達が戦う諏訪大戦近くであろう年まで延ばした。


 次は身体能力だが、いくらあってもあまり困らないので、思いきって限界を無限にした。いくらでも成長するようになった……と思う。


 次に自然治癒だがこれは足の骨が折れても三秒で回復するようにした。

 これ以上はまだ人間を止めたくないからだ。今でも人間かどうかは分からないが。


「一先ずこれで良いかな? ちょっとだけ疲れた」


 俺の身体は能力を使った事でか、ほんの少しの疲労感を感じた。能力を使い終わった俺に永琳が問う。


「なにをしたの?」


 俺は能力で何を延ばし、どこまで限界を操ったかを永琳に伝えた。勿論寿命の永さの意味は言っていない。


「何故寿命をそこまで永くしたのかしら?」


 やはり気になるみたいだ。俺は息を吐く様に嘘を言う。


「ん? なんとなくかな? これくらいなら永琳ともずっと居れるだろ?」


 と慣れない寒い台詞を言って誤魔化した。


「え……も、もう! 大人をからかわないの!」



 顔を赤くする永琳、どれだけ永く生きてもこういうのはまだ慣れていないらしい。 正直いって凄く可愛らしいがここは我慢だ。


「可愛いぜ」


 おっと失礼、口に出てしまった様だ、決してわざとでは無いんだよ。


 永琳は赤い顔を更に赤くさせ、怒鳴る様に言う。


「や、やめなさい!! 今すぐ新薬飲ますわよ!!」


 正直全然怖くないがこれくらいでやめておく俺。


「おお、こわいこわい。すまんな」



 謝る俺、しかし全く誠意を感じない。その言葉に対し永琳は。


「とにかく! 今日はもうご飯を食べましょう!」



 気が付いたら外はすっかり暗くなっていた。壁についている時計を見ると、今は午後六時半の様だ。


「ああそうだな」


 俺は大事なことを思いだし、永琳に言う。


「そういえば俺、金なんか持ってないぞ?」


 そう、金の件である。この街に通貨があるのかは分からないが。


「ん? ああ、大丈夫よ? 貴方は私の助手、それくらい融通が利くわ」


 どうやら問題無いみたいだ。内心ホッとした俺。

 今日からまともな食事にありつけそうだ。


 俺と永琳は歩き、食堂の様な場所に着く 。こちらの世界に来て初のまともな食事である。

 もうお腹は限界みたいだ。


 食堂のおばちゃん達が作る料理の匂いが俺の鼻腔を通り、ますます食欲が沸いてしまう。

 我慢出来なくなり俺は空いている席に座る。そして永琳に早口で言う。


「なあなあ! 永琳! 早く座って食べようぜ!!」


 そんな子供の様な俺の姿を見て微笑みながら言う。


「あらあら? そんなに騒いで、よっぽどお腹が減ってたのかしら?」


「ああもう! 早く早く!」


「ふふっ、分かったわよ」


 俺に急かされ 、はや歩きで俺の座ってる席の向かい側に座る。


 俺はメニューを見て目を輝かせながら料理を選ぶ。

 メニューには肉じゃが、ハンバーガー、エビチリ、ポテト等の一品物から焼き肉やしょうが焼き、ハンバーグ等の定食物、はたまたショートケーキやショコラケーキ等のデザート、飲み物に至っては何故かコガコーラやメロンソーダまである。



 ここの食堂どうなってんの!? と思いながらも爛々とメニューを見る俺。

 何にするかうんうんと唸っている俺に永琳が言った。


「ここの食堂、全部美味しいけれど、ハンバーグ定食と肉じゃがは絶品で有名よ?」


 選んで後悔は絶対しないわ。と言う永琳の言葉に心を引かれる。


 注文する場所に、永琳と行き、コガコーラと肉じゃが、ハンバーグ定食を選ぶ。

 永琳はコガコーラを除いて俺と同じメニューを注文する。


 少し待ち、漸く運ばれてくる料理達。


「お、おおー! 美味しそうー!!」

 大声を出す俺。向かい側では永琳がニコニコと笑い、俺が食べるのを待っている。

 コガコーラはコップの中で泡を出し飲まれるのを今か今かと待ち構えてる様にも見えた。


 一品物である肉じゃがはジャガイモがホクホクで実に美味しそう。

 ハンバーグはナイフで切った割れ目から溢れ出してくる肉汁、ハンバーグの上にかけてるデミグラスソースがハンバーグの匂いとマッチし、俺の鼻腔を突き抜ける。


 久しぶりに出てきた家庭的な料理に、俺は我慢できずハンバーグを切って口に含む。

 その瞬間今まで食べたことが無いような美味が俺の口に広がる。


「うまーい!! こんな美味しいの初めてだよ永琳!!」


 早口で言う俺に永琳がころころと笑う。


「うふふふ! それだけ言ってくれたら紹介した甲斐があるわ」


 そう言う永琳と料理に夢中になる俺。永琳も徐々に食べ始める。


「やっぱり美味しいわね、ここのは」


「永琳様からそう言っていただけるとは、至極幸栄です」


 料理に夢中になっている俺と、ニコニコと笑いながら食べている永琳に少ししゃがれた声の料理を作った人なのであろうおばさんが話しかけて来た。


「あら? 食堂のあばさんじゃない、ほら神楽、この人がハンバーグを作ってる人よ」


 ガツガツと食べている俺に永琳が言ってくる。


「ほんほに!?」


 口に含み喋る俺に食堂のあばさんと永琳は笑う。


「ああもう、口に含みながら食べないの。それに頬に付いてるわよ、もう」


 言いながら大きい胸をテーブルに乗せ、ティッシュで頬のデミグラスソースを拭き取る永琳。

 それをされドキドキしてしまい少し吃りながらも飲み込み、言う。


「さ、さんきゅー」


 するとその光景を見たおばさんが目を開きながら言う。


「あら、あらあらまあまあ! 永琳様にも遂に春が来ましたか!」


 などと爆弾発言。すると永琳は顔を赤くしわたわたしながらも言う。


「ちょ、ちょっと! そんなんじゃないわよ!」


 ここで俺が核爆弾を投入するように。


「ん? 俺は永琳が好きだぜ? 1日しかまだ一緒にいないけど、優しいし愛してる」


 それを聞くと永琳は顔を真っ赤にして焦点があっていない目をし、口を開く。


「え、ええ!? い、いきなりそんな、困るわよ、私も良いかなぁとは思ってるけど……」


 最後の方は聞こえるか聞こえないかの声で言うが俺は鈍感ではないのでばっちり聞こえる。


「これはこれは、良かったですね! 永琳様! ああ、永琳様にも良い人が見つかって私、幸せです!」


 まだ顔を赤くさせゴニョゴニョ言ってる永琳とトリップしたように一人言を喋っている食堂のあばさん、更には残ったご飯を食べる俺。

 というよく分からない画が出来てしまった。


 いやー、うまい!! 等と思いながら食べるのだった。





 あのあと永琳はやっともとに戻り、食べ終わった頃には食堂のおばちゃんは消え。

 ご馳走さまをして食堂を出た。


 今は午後八時半である。お風呂は大浴場で男女に別れているらしい。

 服を借りて、大浴場に入る。歩いてる間も永琳はチラチラとこちらをみながら時々顔をほんのり赤くしていた。

 可愛らしい。


「じゃあ、また後でな」


 言う俺に永琳は顔をほんのり赤くさせながらも答える


「え、ええ。また後で」




 更衣室に入り、服を脱ぐ。全体を写させる様な大きい鏡の前に立つ。

 今ではしっかり鍛えられた体でなんとも違和感を拭いきれない中、大浴場に行く。


 ガラスのスライド式のドアを開ける、そこには湯気で見えにくいが中性的な顔で男の様な像が見える。

 その下には“月読命”《ツクヨミノミコト》

 と書かれている。


 そうか、この像の人物? がこの街の神、ツクヨミと呼ばれる日本神話の神か。

 と考えながらもかけ湯をして湯に入る。


 そこで一人の男が話しかけてくる。


「ん? 君は記憶喪失の?」


 あの時のリーダー格の男だ。


「あ、お昼ぶりですね、えーと……」


「ああすまない、俺の名前は佐野(さの) 大介(だいすけ)だ、隊長をやっている」


 どうやら佐野さんは隊長だったようだ。


「俺は未知 神楽です。永琳の助手をさせていただいてます」


「永琳様を呼び捨てとは……もうそんな仲になったのか?」


 ニヤニヤしながら俺に聞いてくる佐野さん。


「ええまあ、優しいし美人ですし気配りも出来ますし、嫁さんに欲しいですね」


 思ったままの事を言った。


「お! 頑張れよ神楽! あとお前の方が権力としては一応上なんだ! 敬語はいらない!」


 俺の方が位が高いのなら何故この人は敬語じゃないのだろう。まあいいか。

 そんな些細なことを考えながらも俺は言う。


「そうか、これからよろしく頼む。そうだ、今度軍で戦いの練習相手になってくれないか? 一応護衛もしたいのだがまだ弱いんだ」


「おお! いいぜ! 腕っぷしには自信がある!」


 修行相手になってくれるみたいだ。

 今度行こう。と思いながらも体や頭等を洗いに行くため佐野に言う。


「さて、体洗ってくる、軍に来たときは宜しくな」


「ああ、待ってるぜ! 精々楽しませてくれよ!」


 別れを言い、洗いに行くため歩く。歩いてる途中にサウナや水風呂、電気風呂など様々な湯があり感心した。


 ここは凄いな。飯も大抵食堂にあるし大浴場も色々ある。無いものなんてあるのか?

 逆にどうなってるんだろうか……、俺のいた世界より全然発展してるしな。


 なんて考えながらも俺は洗い場に着く。

 使い捨ての歯磨きやシャンプー、剃刀や体を洗うタオル、等々一通り揃っている。




 俺は体や頭等、全て洗い終わり、色々な湯に入る。そして一通り楽しんだ後、体を拭き借りた服を着る。服はジャージの様な物だ。

 実に着心地がよく、逆に着てないんじゃないか? と思ってしまうほどだ。


 俺は更衣室から出て向かって左にある椅子などに座って待つ。

 それからうとうとしだした、三十分後の十一時。漸く永琳が出てきた。


「あら? 待っててくれたの? 部屋で待ってたら良かったのに、ごめんなさいね」


 いや。部屋とか知らないんだが。その事を言う。


「俺、部屋とか知らないんだけど」


 それを聞いた永琳はうっかりしてたのか、言うのを忘れてた様だ。


「あ、ごめんなさいね。忘れてたわ」


「いや、怒ってないから全然良いけど、それに助手だからな、待つのも当たり前だろう」


 すると永琳は笑う。


「そう? ありがとう、さて、部屋に行きましょう?」


 そろそろ眠気が限界に近くなってきた。


「そうだな、もう眠くなってきた」


「ふふっ、そうね。ついてきて。あと明日から助手として仕事してもらうわよ?」


 とうとう明日から新薬の実験に付き合わせる様だ。思いながらも返事する。


「ああ、新薬の実験だな……?」


「いいえ、明日は姫様の遊び相手になるのよ」


 どうやら違うようだ。姫様というと、輝夜か。

 そんなことを考えてたら着いた様だ。


「ここが貴方の部屋よ、これが鍵ね、入ってみて?」


 そう言われ俺は永琳から渡された鍵で開けて、引き戸を開く。

 そこにはロイヤルホテル一室の様に広く、綺麗な部屋が目に入った。

 少し入った所に玄関の靴箱の様な棚がある、土足厳禁みたいだ。


 部屋に入ると天井に少し小さいシャンデリア、ソファーはふかふかで大きく、テーブルはガラスで床が見える。

 床はこれまた高そうなカーペットが全体的に敷かれている。

 その奥にカーテンがありカーテンを開くと昨日まで俺がいた森が見える。

 今日が濃すぎて忘れていたが今日の朝までは森にいたのだ。


 口を開けて驚いてる俺、ふと後ろを見ると永琳が微笑みながら俺を見ている。

 立たせたままで失礼だと思い。


「他も見たいからそのソファーで座ってて」


 といい他の部屋を見に行こうとすると。


「いえ、遠慮するわ、神楽の反応も見たいしね」


 と言ってついてくる。


「そ、そうか」


 引き続き他の部屋を見に行く俺。部屋に入り左を見ると扉がある。

 その扉を開くとトイレだった、便器の手前に鏡があり。

 隣には洗顔料、歯ブラシ、歯みがき粉、など身嗜みを整えるものは一通り揃っている。

 そして蛇口がありそれを捻ると冷たい水が出た。


 段々と部屋を見るのが楽しくなり目を輝かせながら部屋等を見る俺をくすくすと笑いながら見る永琳。


 見られている事を忘れて部屋を見ている俺。それを思いだし少し恥ずかしくなり、紛らわす様に永琳に語りかけた。


「なあなあ永琳! 凄いぞ!」


「そうね、うふふっ……ふふっ……!」


 どうやら笑いを堪えられない様子。必死に平静を装おうとしているが顔は後ろを向いているし笑いを堪えてるからか肩も上下に動いている。


 まあいいやとそっとしておき、俺はもうひとつのトイレとは反対側の部屋に入る。

 部屋の中は無駄な物が無く、電気はベッドの横に置いてある電灯の目に優しげな色の光だった。


 部屋の真ん中にはダブルベッドがあり、綺麗にメイキングされ見た目だけでもふかふかだと分かる。


 ここが寝室だろう、誰が見ても寝室だと分かるだろう。


 俺の部屋となるここはこれで全部だ。風呂が無いのは大浴場があるからだろう。

 一通り見終わった俺を少し涙の出た永琳が俺に問いかけた。


「ふぅ……ど、どうかしら?」


 俺の答えは勿論のこと。


「ありがとう、永琳……最高だ!」


 それを聞いた永琳は少しホッとしたのか、安心したように微笑み言う。


「そう、それは良かったわ。今日からここが貴方の部屋よ、けれど大半の時間は私の側にいてね?」


 と何気なく言う永琳、ここで俺はすかさず言う。


「私の側に、それはつまり……プロポーズか?」


 と笑いながら言う。


「ばっ! ち、違うわよ……まだそんな関係早いでしょう……?」


 凄く小さい声で言う。俺は咄嗟に聴力の限界を操って聞こえるようにした。

 聞こえたのだが……それを聞いた瞬間にやけてしまって永琳に怒鳴られた。


「な、何よその顔!」


「いや? 別に? 可愛らしいなぁってさ?」


「かわっ……! こほんっ、か、からかわないの」


 と大人の魅力? で優しく頭を小突かれた。


「もう遅いわ、寝ましょう? それじゃまた明日ね?」


 永琳が言うと気付いた様に時計を見ようとする。が何処にあるか分からずキョロキョロする俺に永琳が教えてくれる。


「部屋に夢中で見えてないと思うから言っておくけど、時計は寝室の壁にかかってるわ。また明日迎えにくるわね? おやすみ」


「ああ、おやすみ」


 と挨拶をし俺は閉まった扉に鍵を締め、寝室に入る。

 真っ先に時計を見ると午後十一時半のようだ。


 俺はベッドに入り、これから始まる生活に想いを馳せて微睡みに身体を預ける。

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