収納式世界征服鬼行
ミキさんはそれでも旅をします。誰かに頼まれたのではなく、誰かを思ってではなく、ただ世界の終わりを見届ける為に、それだけに命を焦がしていくのです。一つの茶革の鞄に魔女の元使い魔、そしてミキさんに生きる意味を与えた『お彼岸グリモワール』――旅の準備にお供は揃いました。揃ったからにはもう家に留まる理由は消えたのです。首だけの家族に別れを告げ、ミキさんは初めて他人より意志を尊重しました。家から解放されたミキさんは扉を開け、世界が終わる瞬間を観に旅に出るのでした。 中編・オムニバス式の珍道中。最初からバッドエンドが見えている世界で穏やかに暮らす人々とミキさんの童話。各話のお題は厨二病おみくじ(自作)より。
朝学活:紅茶に沈んだ古紙で栞を織ろう
2012/01/28 22:04