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第2話 はじめての繋がり
翌日。
幼なじみのクレアと向かい合っていた。
「昨日のそれ、本当に使えるの?」
「……たぶんな」
確信はない。
だが——
やるしかない。
手を伸ばす。
クレアがそれを取る。
——繋がる。
温かい感覚。
安心するような“繋がり”。
「なにこれ……!」
クレアの動きが明らかに変わる。
速い。強い。
「すごい……」
胸の奥が熱くなる。
——そのとき。
魔物が現れた。
クレアが前に出る。
だが、押される。
「くそ……!」
その瞬間。
どくん。
『使えばいい』
頭の奥の声。
「……やめろ」
『簡単だよ』
抗えない。
気づけば。
魔物に触れていた。
——繋がる。
だがそれは。
冷たい。
沈む。
「……従え」
気づけば、そう呟いていた。
魔物は頭を垂れた。
「……え?」
クレアが呟く。
俺は理解する。
これは——
“強化”じゃない。
“支配”だ。




