真のデブ
謎の男「お前らデブにちょっと聞きたいことがある。もしもお前たちがこんな状況に出くわしたらどうするのか」
デブ1「いいよ。で、どんな状況?」
謎の男「あるところにドレッシングのボトルにストローを指して飲んでいるデブがいた。そいつが言った。「これは僕にとってのマックシェイクなんだ!」ってな」
デブ1「そんなの、『飲むな』って注意するに決まってるだろ。なんだ、もしかしてそんなやつが君の知り合いにいるっていうのかい!?」
謎の男「そんなことはどうでもいい。とりあえずお前は不合格だ。お前は真のデブじゃない」
デブ1「だからなに。不合格だとどうなるって──」
──バンッ!
デブ1「うっ……」
バタリ……。
謎の男「ふん。ただのデブがよ……」
デブ2「キャハハハ! 馬鹿がいたねえ」
謎の男「……」
デブ2「僕だったら『お前はサラダか~い!』って突っ込むかな。デブにはユーモアのセンスが必要さ!」
謎の男「へえ、そうかい。だがお前も不合格だ。お前は真のデブじゃない」
デブ2「え?」
──バンッ!
デブ2「うっ……」
バタリ……。
謎の男「真のデブは“キャハハハ”なんて笑わねえんだよ。──おい、そこのお前」
デブ3「ああん?」
謎の男「お前だったらどうする」
デブ3「ふっ……。俺だったらサラダなんて間抜けな突っ込みはしねぇな。真のデブはサラダなんか食わねえからな。だがまあ一応、『アマニ油のやつにしろ』って忠告はしておくかな。デブとはいえ健康維持は大事だ。オメガ3脂肪酸は血液をサラサラにする効果があって──」
謎の男「はぁ……がっかりだよ。真のデブは健康なんか気にしないし、健康知識も記憶しない」
デブ3「え?」
──バンッ!
デブ3「うっ……」
バタリ……。
謎の男「ぶくぶく肥えただけがよ……」
デブ4「まったく、どいつもこいつもデブの風上にも置けないやつばかりだな」
謎の男「ほう……。そういうお前ならどうする?」
デブ4「どうするもなにも横から奪い取るに決まってるだろ。あらゆる食材は俺の口に入れる」
謎の男「実に素晴らしい」




