天気予報のコーナー
佐藤「いまのは面白いニュースでしたね。それではお次は天気予報のコーナーです。スタジオの外にいる玉池さんに聞いてみましょう。玉池さーん!」
「はい。時刻は7時50分になりました。お天気キャスターを務めますのはわたくし玉池です。そして」
「はいはーい、みーんなー! おはようございまーす! 僕はお天気マスコット・あったか陽気の『ポカポカ君』だよー。みんなー名前ちゃんと覚えてくれてるかなー? 『ボカボカ』でも『ポコポコ』でもないからねー。ポカポカだからねー。しっかり覚えてよーよろしくねー!」
「ということでこの二人でやっていきたいと思います。それじゃあ早速だけどバカバカ君。地図を出してくれるかな」
「あれれー? ちょっと待っておかしいなー。さっき名前を言ったのにもう間違えるなんておかしいなー。頭大丈夫ですかぁ~? 能天気キャスターの玉池さーん?」
「はぁ?」
「な~にぃ? どうかしたのぉ~?」
「ああいえ。何でもありませんよ。えーっとバカバカく……じゃなかった。ボカボカ君だったかな。地図を出して」
「ちがうよ~? 頭大丈夫ぅ~?」
「あー違うか、じゃあたしかポコポコ……。いやこれも違うな。あ、そうだチンポコ君だ。ごめん、じゃあチンポコ君。早く地図を出して」
「おやおやぁ? 待ってくださいよチンポコ君ってなんですかぁ? あなたの頭の中の話をしないでもらえます~ぅ? 能天気の金玉池さ~ん」
「能天気はてめぇだよ、早く地図出せよマスコットごときが」
「はぁ? てめぇ何様だよ」
「キャスターだよ。お前より偉いんだよ」
「なわけねえだろクソが。結局天気の情報なんてどこの局でも同じなんだから、他局の天気情報パクッてりゃいいだけの仕事だろ。何が偉いんだよ」
「少なくとも横で珍妙な動きしているだけの目障りな存在よりかは偉いと思うけどな。分かったらさっさと地図を持ってこいやカス」
「喧嘩売ってんのかァ!? ああん!? 上等だよ買ってやんよ!」
「買えやクソが! バーゲンセールだよこん畜生!」
佐藤「まあまあ、二人とも。喧嘩しないで。落ち着いて」
「喧嘩なんかしてませんよ。ねえ、ポカポカ君」
「そうですよ。あいつ何言ってるんですかねえ、玉池さん」
「そうだね。あいつ頭おかしいんだよ。怖いねえ」
佐藤「うざいな……。じゃあ早く今日のお天気を教えてもらえるかな?」
「はい。じゃあポカポカ君、地図を」
「了解です玉池さん。──おりゃよ!!!」
「っつ──。てめぇ投げんじゃねえよ!!」
「投げてねえよ! てめぇがちゃんと受け取らねぇのが悪ぃんだろうがよ!」
「死ねやこの!」
佐藤「喧嘩すんなつってんだろ! 早く天気を教えろ!」
「すみませんでした」
「ごめんなさい」
佐藤「ッチ。早くしろカスどもが」
「それじゃあポカポカ君、地図を持って」
「はい、玉池さん」
「えー今日の天気ですが、全国的に死の雨が降り注ぎ、多くの死傷者がでることでしょう。東京は──すみません、旧東京には午後三時過ぎに核ミサイルが墜ちるということで、住民の皆さんは地下都市に避難し、決して地上に出ないようにお願いします。また、ネオ東京にお住いの方はミサイルによる暴風に注意していただくとともに、飛んでくる破片にも気をつけてください。以上天気予報のコーナーでした」




