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頭の中の胡桃を取り出してバターを作ります。まずは材料です。狂気1g。暇な時間10㎏。  作者: 絢郷水沙


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ぶつかりおじさん×ぶつかりおじさん

 駅員A「うわああぁ!!」

 駅員B「どうした新人」

 駅員A「落ちてます……。腕が二本落ちてるんです!」

 駅員B「ああ、これは()()()()だな。よくあることだ」

 駅員A「よくあることって、どういうことですか?」

 駅員B「新人は知らないだろうが、こういうのがよく落ちてるんだよ。肩から先の腕がげて落ちていること」

 駅員A「捥げる?」

 駅員B「ぶつかりおじさんって駅によくいるだろ」

 駅員A「いますね。わたしも何回かやられたことあります」

 駅員B「そう。大抵はぶつかりおじさんが勝つ。そういったときは相手が転ばされて終わることが多い。でもたまに、ぶつかりおじさん同士でぶつかることがある。そういったとき、どうなるかわかるか?」

 駅員A「さあ……」

 駅員B「肩のぶつけ合いだ。力に歴然の差があればいい。しかし、力が拮抗した場合は──」

 駅員A「両者とも腕がもげてしまうんですね」

 駅員B「そういうことだ。それを我々駅員が速やかに回収する。その場で死ぬ場合もあるが、ぶつかりおじさんは基本的に生命力が強い。翌日には片腕を失った状態でまた駅に現れる──が、たいていの場合はすぐに自殺してしまう。なぜだかわかるか?」

 駅員A「さあ」

 駅員B「肩を失ってはもう『ぶつかり』ができないからだ」

 駅員A「なんだか可哀そうな生き物ですね」

 駅員B「ぶつかりおじさんは決して自分の道を譲らない」

 駅員A「そこだけ聞くと、なんか立派な名言みたいですね」

 駅員B「いいや立派なものか。あれはただの、()()()け合う『堅物』だよ」

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