何かありそうで何もない街
この世界にいるみんな自分には何か人より優れてるところがあると思っています。だから嫉妬しても立ち直れたりします。人より何かが優れていると思わなくなってしまい、結局自分には何もないと思った瞬間、人は死ぬのかもしれません。
「えらい嬉しそうだね、」と僕が言うと彼女は照れた顔をしながら「そういうのが好きなんです。今あなたの世界に住んでる人の知りもしない場所でこんな理論でここが存在しているのが、まぁこの理論が正しいかはわかりませんが、」立て続けに彼女は「そろそろ帰った方がいいと思いますよ、あんまり長いこといると帰れないって言われてるんですよね、」僕は慌てて、帰りかたを聞いた。「どうすれば帰れますか?」彼女は「気がつけばいた教室に行きましょうか」と言った。軽く雑談しながら歩いたらすぐに教室についた。僕は彼女に「君のお墓参りに行きたいんだけど。名前はなんて言うの?」と言うと、彼女は「名前は浜口ななみらしいです。墓参りに意味はないと思いますが、すごく嬉しい」彼女の喜んだ表情に僕まで嬉しくなった。そして僕は「これからどうすればいいの?」と聞くと、「気がついたらどこにいました?」といわれ、「真ん中の席に座っていた。」と言った。「それならそこに座って目を瞑ったら帰れますよ、ただ一度瞑った目は絶対に開いてはいけません。」と言われて、僕は「本当にありがとう」と彼女に言い真ん中の席に座って目を閉じた。「ガタッ」これは掃除箱の開く音かなと目を瞑ってる時間が暇だったので音のことを考えていた。そういえば目は開けたらダメだけど喋ってもダメなのかな、まぁ失敗したら困るし喋るのもやめと痛た何が起きたのかわからないぐらい意識の飛ぶような痛さが頭から走った。